28.12.06 不動産価格下落 NO.1365
土一升金一升の不動産を売却した人が長者番付の上位を独占していたころから様変わ
りして、今や駅前の一等地以外の地価は下落の一途をたどっています。
特に大阪府下の空き家率は全国平均を上回り14.8%になっていて、貸家について
はその40%が空き家という状態です。
人が減ってゆくから住宅の需要は当然に下がるものなのに、マンションでも戸建てで
も新築物件が過剰に供給されて飽和状態になっていますから、中古の不動産は値段を
下げてもなかなか売れません。
こんな歌がありました。 (故郷の廃家)
咲く花 鳴く鳥 そよぐ風 門辺の小川のせせらぎも
慣れにし昔に変わらねど 荒れたるわが家や 住む人絶えてなし
このような状態はもはや田舎だけの問題ではありません。
都心だって狭い家・古い家は相続もされないまま放置されて、病害虫に侵されて朽ち
果てるのを待っている林のように見えています。
*老いる家 崩れる街 野沢 千絵著 を参考にしました。