28.12.19 もったいない NO.1378
「もったいない」という言葉が世界共通の言葉になっているらしいが、肝心の日本で
は「もったいない精神」は失われつつあるように思います。
それは、もったいないという言葉の実際を体験してきた人間の数が相対的に減ってき
たからなのでしょう。 でも、限りある資源を極限まで有効に使うためには、この
「もったいない精神」が不可欠ではないでしょうか? そういう時代になってきまし
た。 もったいないとケチとは違います。
ほか弁の蓋を取って、蓋にくっついているご飯粒から食べるのは、昭和15年生まれ
までで、蓋にくっつているコメ粒を気にせず放ってしまうのはそれ以降の生まれだと
聞きました。 ものが不足した時代に育った「もったいない」という精神が脈々
と血の中に流れているからなのです。
いま、地球規模で災害が発生しています。 地震・津波は別としてゲリラ豪雨や
台風の多発・強大化などは、現代人があまりにもエネルギーを浪費したために地球が
温暖化した結果の、しっぺ返しが来ているのだと思わなければなりません。
ちょっとした電気の消し忘れ・食料の食べ残し・水道水の垂れ流し・どこへ行くのも
自動車を使う安易さ、そういう習慣が地球の寿命を確実に縮めていることは疑いあり
ません。 今は成人が、ちょうど孫の預金通帳に手を付けて「快適」というものを先
買いしているようなものではないかと思います。
子が親の預金をあてにするのもいけませんが、祖父母が孫のクレジットを勝手に使う
のもよくありません。 もったいないを実践したい。