28.12.17 金 NO.1376
「金」(きん)はもともと「お金」をさしました。 つまり国に「金」がある分だけ
「お金」を紙幣にして流通させるのが原則でした。
ですから、日銀へ紙幣を持って行けば「純金」そのものに交換してくれました。
このお札を兌換紙幣といいました。 金本位制です。
ところが今はいくら紙幣を持って行っても、日銀では「金」に交換してくれません。
つまり、日銀は金を保有している以上に紙幣を印刷して発行しているのです。
アメリカでも、ニクソンが大統領になった時から、金の保有量とは関係なしにドル札
を印刷して発行したのです。 ニクソンショックです。
というのも、そもそも「金」自体が地球に有限にしか存在していないんです。
どれくらいかといいますと、人類がすでに発掘した総量は12万トンで、50mプー
ル3杯分です。 地球の人口が70億人としますと、一人当たりの量は174でしか
ありません。 残されている埋蔵量は7~8万トン、つまり50mプール2杯分しか
ありません。 ですから、金の価格はどんどん上昇しいまや1gで5000円近くに
もなっています。
お金に余裕があれば「金」を買いだめしておけば、値上がりして儲かるように思いま
すが、「金」そのものは利子を生みませんし、食べられませんし・長期間寝かせてお
くようなお金の余裕がありません。
「酸っぱいブドウ」と眺めておくほかありませんが、金に変るような物質が発明され
たら、「金」なんて暴落するだろうな・・・って思っている方が、持ちたいと思う気
持ちよりも健康ではないでしょうか?