29.06.03 く ら け ん3 NO.1545
「くらけん」は、金融庁所管となって名を「金融庁検査」となるとともに、型破りと言われた森
親信によって、旧来のものと激変して不良債権対策中心から「銀行が地域経済においてど
のような役割を果たしているのか」ということが検査目的の中心となった。
今までの銀行のトップは不良債権を発生させないこと・発生すれば速やかに巧妙に処理す
る能力が求められてきたが、そんなものはもうどうでもよくなり、要するに地域社経済にどれ
だけ貢献しているかということが評価のポイントになったのです。
でも、今の銀行幹部にはそのような能力はありません。
国の景気対策の一環として銀行が企業に融資する場合には、保証機関が債務保証をする
という激甘な政策が長く続いたために、銀行の審査機能が著しく劣化したために、新たな融
資に踏み切れないで悶々としている状態です。
だから、いくら不良債権が減っても銀行経営は成り立たなくなってきているのです。
今後もますます合併が繰り返されることでしょうが、合併が金融機関にとってもおおきなメ
リットがある保証は全くありません。
この先5~10年の間にますます銀行は淘汰されることになる。
*橋本 卓典 著 「捨てられる銀行」を参考にしました。