29.06.27 結 構 で す NO.1569
テレフォン・セールスが盛んです。 でも、申出を断る時には「結構です」は良くありません。
あやふやな日本語の中でもあやふやな表現です。
「結構なお点前」と言えば、茶道で相手方の腕前をほめる場合の言葉です。
つまり肯定的な言葉です。 したがって「結構です」は断ったのではなくて容認したと解され
る場合があるのです。
買うつもりがないのに、買うと言ったと難癖をつけられる場合があります。
同様、最近は修行僧が街中を歩いたり・家庭の門前に立ってお経を唱えて托鉢するというよ
うなことは見かけなくなりましたが(地方都市ではあるかも)、丁寧に「お通りください・・・つま
り、そのまま我が家をやり過ごしてどこかへ行ってください」と言ったつもりなのに、どうぞ我
が家にお通り(つまりお入り)くださいと言ったと解釈されて、家の中に入ってこられる場合が
あるのです。
なにごともあからさまにイエス・ノーを言えない場合があるかもしれませんが、要はどんな場
合でも誤解されないような表現方法を選ばなけらばならないと言うことでしょう。