29.06.11 無限から有限へ NO.1553
資本主義社会では、企業は無限大に利益を上げようとしますが、社会が成熟した今日、そ
ういうことは出来なくなって来ています。 にもかかわらず、利益を無限に上げなければな
らないというトラウマがあるために、結局は破綻につながってしまう行動をとることになるの
です。 超一流と言われた「東芝」の会計不正操作事件や、ドイツのフォルクスワーゲン社の
資料改ざん事件がその一端です。
樹木が限りなく天空に伸びて行けないのと同様・動物の体が限りなく肥大化できないのと同
様、自然(社会)現象だって限界(有限)であるのです。
だから東京大阪間を1時間ちょっとで走るというリニア新幹線構想は愚かなことなんです。
超音速航空機コンコルドの生産(使用)を廃止したことは賢明でした。
今一番贅沢で人気があるJR九州の「ななぼし」は1週間かけてゆっくりと九州を回り、降車し
た駅では地元のお爺さ婆さん達が持参する、その土地の名産品触れることなのです。
新幹線で回れば2時間で行けるエリアです。
「資本主義の終焉 その先の世界」榊原英資・水野和夫著を参考にしました。