31.01.31 ダモクレスの剣 NO.2133
ある奴隷が王様のそばでつぶやきした。 「王様っていいよな・・・
うまいもの食べて・美しい衣裳を着て・好きなことやって・・・」
ダモクレス王はその奴隷の言ったことを聞き洩らしませんでした。
だったら君も一度「王」を体験してみないか? 本当ですか!?
奴隷は天にも昇る気持ちで王様の席に付きました。
宴会が始まってたけなわとなった時に、ふと天井を仰ぎ見るとちょうど
頭上の真上に、馬の尻尾の毛1本で釣るされた、今にも落ちて来そうな
鋭い剣がありました
ど肝を抜かれるほどに驚いた奴隷は「何ですかこれは!?」と奇声を発
しました。 王は言いました。
「王というものはいつどこで暗殺されるかも知れない危険な地位なんだ」
「ちょうど馬の尻尾の毛1本で、頭上に剣をつるされた状態と同じなん
だ」・・と、奴隷はそんな危険があるのだったら、王様になんかなりたく
ない。 もう御免だと言って王冠を返したのです。
今の、日本の権力者にそういう危機意識はあるのでしょうか?