R.05.08.15 泣 く NO.3929
何年か前、孫がまだ小学生のころ、家族で沖縄旅行をした。 首里城まではよかったが、
集団自決の摩文仁の丘や火炎放射器によって住民が焼殺されたガマの前に立つと、
とめどなく波があふれ出た。
「じいちゃんが泣いている」孫がそう言って、私の顔を不思議そうにのぞきこむ。
なぜ、大の男が泣いているのか、説明してもきょとんとしている。
戦禍を後世に伝えるのは容易なことではない。 それよりも妹尾河童作の「少年H」
など、戦争の悲惨さを如実に理解させることができる映画見せる方が良いかもしれない。
原爆の悲惨さを訴える「はだしのゲン」が広島の図書館から消えたことは憂慮に値する。