あきしの風~波多之國めぐり

四国西南端に位置する幡多周辺の情報を発信&日記など発信
都会生活に慣れた人達にはものすご~く退屈な場所です

花紀行~ツメレンゲ

2024年11月25日 | 幡多の草花たち
11月23日(土)
『ツメレンゲ(爪蓮華)』の小さな花が咲き始めた
ここは西の足摺岬とも呼ばれる景勝地「叶崎」
近くのある黒潮展望台の道路を挟んだ西向きの岩場で咲いている
※白く見えるのがすべて『ツメレンゲ』

ツメレンゲはベンケイソウ科イワレンゲ属に分類される多年生の多肉植物
乾燥した岩だらけの場所が生息地であり、その岩の隙間に根を下ろして群生する
自然の崖に自生する場合、多くは西向きの崖である程度乾燥した環境に自生する

和名の由来はロゼットの様子が仏像の台座(蓮華座)に似ているから

日本国内は関東以西の本州、四国、九州に分布する植物
年々個体数を減少させており、分布域内でも生息地は局所的のようです

ただし、生息に適した場所ではしばしば盛大な群落を目にすることができる

小さな花に小さなシジミチョウが吸蜜しているのをよく見かける
ここの厳しい環境が競争相手もいなくてツメレンゲには適した場所だったようですね

花紀行~ノジギク

2024年11月25日 | 幡多の草花たち
11月21日(木)
四国の端っこ・幡多路で冬の花『ノジギク(野路菊)』が咲き始めた
『ノジギク』は、キク科キク属の多年生植物
野菊の一種で牧野富太郎博士が郷土の高知県吾川郡吾川村川口の
仁淀川沿いの路傍で発見して命名した花でもある

日本在来種で、本州(兵庫県以西)・四国・九州の瀬戸内海・太平洋沿岸近くの山野などに自生する

ノジギクの葉は生育域によって変異が見られる

変種も多く、『アシズリノジギク』は高知県の足摺岬や愛媛県などに分布
ノジギクに比べて葉は小さく厚く、3中裂し裏には白い毛が多く表のふちが白い
頭花は小さくて多数つき、総苞片にも白毛が密生している
ノジギクは1954年に兵庫県の県花に指定されている花
草花は咲く時を感じ取り、我々に季節の移り変わりを教えてくれる

花紀行~ツワブキ

2024年11月25日 | 幡多の草花たち
11月18日(月)『ツワブキ(石蕗)』の花を多く見かけるようになった
『ツワブキ』は、キク科ツワブキ属に属する常緑多年草

海岸近くの岩場などに生え、初冬に黄色い花を咲かせる
漢字の「石蕗」という名前は海岸の石のある場所に生える、「蕗(フキ)」に似た植物から
昔から民間薬や食用野草として知られ、若い葉柄が食べられる
観賞用に庭園に植えられることもあるようだが・・

和名『ツワブキ』の由来は、艶葉蕗(つやはぶき)
つまり「艶のある葉を持ったフキ」から転じたとする説等々
日本の分布は、本州の太平洋側では福島県以南、日本海側では石川県から
西の地域及び、四国や九州及び南西諸島(大東諸島及び尖閣諸島を除く)に分布

三重県南伊勢町や高知県土佐清水市などでは木枠にツワブキの葉を敷いて
押し寿司である「つわ寿司」が作られている
いつもなら花にアサギマダラが吸蜜しているのを見かけたのだが今年は?
既にこの地方を後にしたのかも・・
この花が終わると四国の端っこ・幡多路にも本格的な冬の到来となる