夫が、パスポートの期限が切れそうなので新しく10年のに更新してきた。
そこに貼られた写真がひどい顔に撮れて「気に入らない」と不満げに言った。
元々どうって顔ではないのだけど、見れば更に変なのは確か。
そして、こう言った「オレの葬式用の写真には前のパスポートのをつかってくれ」と。
「はい、わかったよ」と答えておいた。
葬式用の写真といえば姑の亡くなったときのことが忘れられない。
夫の兄は無口という字そのもの、口が無いのかと思うほどしゃべらない人。
家を仕切っているのは義姉の方なのだが、この人が強くて、嫁姑の間は
犬猿の仲だった。
姑が亡くなった日に、自分は忙しいから写真をどれにするか決めて、と夫の実姉、
妹にアルバムを渡した。
そこに居た数人で、10年くらい前に写したらしい、姑が最もいい表情をしているの
を選んで義姉に渡した。
次の日、出来上がってきた額入り写真を見て、皆唖然
渡したものと全然違う、ピントのぼけた近影らしい老けた顔の写真になっていたのだ。
どうしてそうなったかは義姉が怖くて誰も訊かなかったが。
10年も前のだからいけなかったのだろうか。
夫には望みどうりにしてあげるつもり。
そこに貼られた写真がひどい顔に撮れて「気に入らない」と不満げに言った。
元々どうって顔ではないのだけど、見れば更に変なのは確か。
そして、こう言った「オレの葬式用の写真には前のパスポートのをつかってくれ」と。
「はい、わかったよ」と答えておいた。
葬式用の写真といえば姑の亡くなったときのことが忘れられない。
夫の兄は無口という字そのもの、口が無いのかと思うほどしゃべらない人。
家を仕切っているのは義姉の方なのだが、この人が強くて、嫁姑の間は
犬猿の仲だった。
姑が亡くなった日に、自分は忙しいから写真をどれにするか決めて、と夫の実姉、
妹にアルバムを渡した。
そこに居た数人で、10年くらい前に写したらしい、姑が最もいい表情をしているの
を選んで義姉に渡した。
次の日、出来上がってきた額入り写真を見て、皆唖然
渡したものと全然違う、ピントのぼけた近影らしい老けた顔の写真になっていたのだ。
どうしてそうなったかは義姉が怖くて誰も訊かなかったが。
10年も前のだからいけなかったのだろうか。
夫には望みどうりにしてあげるつもり。