勝手なつぶやき

今日あった事、見たり聞いたりして感じた事、
ふと思い出して記憶がよびさまされた、そんな事を呟いてみようか・・

 Yちゃんのこと 其の1

2008-01-27 17:01:03 | Weblog
昨日は復従姉妹のYちゃんの告別式に行って来た。
喪主のTさんはYちゃんの弟。
会社を経営している関係で、市長をはじめ各界からの会葬者が多く
(おそらく義理だろう)とても違和感を感じたが良いお葬式ではあった。

Yちゃんは生涯独身だった。
幼いときの病で軽い知恵遅れの障害があり、両親も姉も既になく、
弟と暮らしていた。
Yちゃんと私は小、中学までは一緒だったがその後の付き合いはほとんどない。
(最後に会ったのは私の母の一周忌の法要があった3年前)

たまに電話をもらったが長い空白期間で、どんな生活をしていたかは
知る由もなかった。
弟ではあっても父のような存在のTさんの庇護のもとで
幸せに過ごしていたことは聞いていた。

Tさんは姉の余命がいくばくもないと知らされたその時から、Yちゃんの
全ての願いをかなえてあげようと思ったそうだ。

北海道の旭川動物園へ連れていき、温泉が好きだったので各県の有名所を
何ヶ所も周ったとか・・・。

熱烈な「氷川 清」ファンだったYちゃんを、コンサートに連れて行き、
コネも何もないところから、人から人のつてを手繰り、とうとうプロダクションに
いきついて直筆のサインをもらったという。

「Yさん、頑張ってください。」と書いてもらい、それを抱きしめて大喜びだったって。

童女のような顔で眠っていた棺の中に色紙は納められていた。
そして全員のお焼香が終るまで、BGMに「清」の歌が低く流れていた。


         各駅停車の電車の窓越しに。