勝手なつぶやき

今日あった事、見たり聞いたりして感じた事、
ふと思い出して記憶がよびさまされた、そんな事を呟いてみようか・・

その二 和尚もいろいろ

2008-02-11 23:01:10 | Weblog
通夜葬儀は曹洞宗で営まれた。
核家族で菩提寺はなく、斎場の紹介で来てもらったお坊様だそうだ。

不謹慎な言い方かもしれないけど、後で両家の親族の歓談でも
盛り上がった話だから言ってしまう、とにかくユニークな和尚様だった。

読経は音楽会場にいるような、法話は一人芝居を観ているような、
とにかく沈鬱なはずの読経が楽しく感じられた。

木魚はドラム風に、陶酔したように首を振り右手で腿を激しく叩きながら
拍子をとるという具合だ。

合間に、「念仏をご一緒にご唱和下さい」

♪南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、なむあみだ~~ぶ~つ~♪と
全員で10回、さながら合唱のように節をつけて唱えさせる。

法話はわかりやすく、曹洞宗の開祖道元禅師の話などを
大仰な身振り手ぶりで一人二役になりきり演じるように語られる。

全てが終り、導師退場の時にツツ~と喪主の義妹のところで立ち止まり
何事か小声で囁かれた。
「教育者が逝き、極楽浄土の教育環境も整うことでしょう」だって!
義妹も苦笑していた

50代後半くらいのお歳のようだが、人間味溢れるお方とお見受けした。
私にとっても忘れられない葬儀になりそうだ。