燃え尽き症候群

４年前に関西へ引っ越して行った友人から久しぶりに電話があった。
３・１１の震災後も何も言ってこないので内心　”去る者は日々に疎し”って
本当だなと思っていた。

１５年この地に住んでいた間もう一人の友と３人で県内のあちこちをどれほど
遊び歩いたことか・・・
地震のこと原発のことテレビや新聞で知らないわけはないのにね。

電話でのっけから「ごめんね！」と謝られた。
別の友人から郡山も地震で大きな被害があったことを聞いて驚いたと言った。

話しの中に放射能のほの字も
出なかったのは関西はやはり遠いってことなんだろうな。

ここでは心痛める出来事でも離れた所では関係ないことなんだなとその温度差を
つくづく思った。

彼女が外に関心を向けられない事情も聞いてよくわかったけど。
体調が思わしくないらしい。

私より若く、あれほど行動的で遊びにボランティアに趣味の絵手紙のサークルにと
家に居るのが嫌いと言っていた人が今では気力もなく眠れず薬を手離せないそうだ。
病気ではないと言う。

郡山時代は楽しかった、いい思いをいっぱいしたと懐かしんでいる。

思うに、「燃え尽き症候群」のようなものではないだろうか。
この地で息子３人をしっかり教育し３人とも有名大学に進学させて末の子が大学に
入った年に引っ越していった。

楽しみを見つけて早く元気になってほしい。

　　　　　　　　　　今日は仲の良い二階の猫