勝手なつぶやき

今日あった事、見たり聞いたりして感じた事、
ふと思い出して記憶がよびさまされた、そんな事を呟いてみようか・・

桜によせて

2012-04-25 20:29:03 | Weblog
昨日妹の家で満開の桜を見ながら思い出した話をした。

亡母が生前私に言ったこと。
「J子(妹)の姑より一日でいいから長く生きたい」
こんな風に一行で書くと母が人の早死にを願う酷い人間のように思われるでしょうか・・・

妹は温かみのない厳しい姑に仕えていた。
別にいびられたり意地悪をされていたわけではなく、気楽にはしていられなかったと
いうこと。
母はそのことでいつも末娘のことを案じていて、娘が気が楽に暮らせることを
見届けて死にたいと願って言ったことなのです。

この話しをしたら妹は「知らなかった、はじめて聞いた」としんみりしていた。
そして、「私は母を家に呼んでこの桜をゆっくりと見せたいと思っていた」と言った
わが一族は妹の毅然とした姑が苦手で誰も遊びに行ったりはしなかった。

その姑、間もなく100歳、優しい言葉のひとつもかけてやらなかった嫁に
介護施設に一日おきに見舞ってもらい、今点滴だけで生きている。

            
             

         今日の散歩道の桜