新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

モンスターペイシェントへの対応:管理権ねぇ

2011-07-17 22:45:49 | 医療

こんばんは

 

明日は当直なのですが、時間のある限りいくつかの仕事を行う予定です。もちろん、病棟業務や救急外来の対応もやりますけど。

 

さて、外来などの対応に関してこんな記事が出ておりました。

 

 弁護士の桑原博道氏は7月15日、日本病院学会のワークショップで講演し、「モンスターペイシェント」と称されるような迷惑患者に対しては、コミュニケーションを断つことも必要との考えを示した。そのためには、原則は医師法違反の診療拒否よりも、敷地や建物の「管理権」を行使する方が違法性は少ないと説明した。

 桑原氏によると、管理権の行使は、迷惑行為の内容や患者の病態により例外的に違法になるケースもあるが、原則は合法行為。一方、診療拒否は「正当な事由」がない限りは原則、医師法違反で、「管理権の行使の方が、法的な問題は少ない」という。

 一方で桑原氏は、コミュニケーションを断つことは「あくまでも例外」とも述べ、迷惑患者を8類型に分け、それぞれに合わせた対応を取るべきだと指摘した。
 8類型は、(1)刑事犯型(2)粗暴型(3)反社会的勢力援助型(4)ストーカー型(5)居座り型(6)診療報酬不払い型(7)粘着型(8)精神疾患型―で、(1)から(4)には警察OBによる対応も有効だと説明。(3)については、代理人として弁護士を立てることも必要だとした。文書での回答を何度も求めるような(7)に対しては、早い段階でやりとりを打ち切る文書を送付すべきだと述べた。

 また、(5)の実例として、特別療養環境室からの退院を拒み、娘と共に暮らし始めた患者を紹介。娘が病室のシャワーを使用していることを突き止め、水を止めることで解決したという。

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ときおり、むちゃくちゃな患者さんがいます
「あの人は・・・やばい人で…よく警察に来てもらったりするんですよ」
とか、言われて…すこ~し引きつつも、普通に喋ったら意外と話のわかるおっちゃんだったりしたこともありますが、普通の家族(?)がむちゃくちゃ言ってくることもあります。
人の話を聞け~ってw
例えば病棟の急変対処で救急外来まで手が回らないから~と言っていたら「てめぇはうちの家族はどうでもいいというのか?」と言われたことがありました。
普通に「両方大事にしたいから、他に当たりなさいと言っているんですよ。僕が救急外来におりて行って、病棟の患者さんが死んではならない。また、もし救急外来で待てないような患者であれば二人とも助けられないかもしれない。逆に待てる患者さんなのであれば、他に当たることもできるはずでしょう?」と答えたら、ぶちっ・・・っと電話が切れたこともあります。
いろいろな患者さんがいますが、僕は比較的受け入れるほうなので…他の先生から「先生、あれを引き受けたらうちが何でも診ると言われちゃいますよ・・・。変に頼られても・・・・」と言われたこともあったりw
まぁ、いろいろな患者さんがいますが、原則は診療を受け入れる方向ではいきたいです。けど、純粋にあまり軽症を受け入れると重症患者を受け入れられないこともあるので・・・なんでも救急にかかるのはやめましょう
では、また。
コメント (7)
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医大の新設? or  既存の医学部拡充?

2011-07-17 14:41:52 | 医局制度改革・医学教育改革

こんにちは

 

もう一個続けて書きます。そのあと少し休養して(というか、少しでかけて)もう一個くらい記事を書きたいと思います。

 

まず、こちらの記事から

むかしから埼玉は日本一医師が少ない県として有名ですが、それでも確かに増えましたね。けど、救急も崩壊しつつあります。それは医師間ネットワークでも確かな情報だと思っています。

 

 庄和中央病院(春日部市上金崎)の待合室は、地元の高齢者でごった返していた。72病床に対し、常勤医師は8人。洞ノ口佳充副院長が抱える仕事は、本業の外科のほか、内科の手伝い、予防接種、学校医、往診、グループホームの主治医……と多岐にわたる。洞ノ口副院長は「高齢者は1人で多くの病を抱えており8人でも人員不足」と語る。
 人口10万人当たりの医師数が139・9人(08年)と全国最下位の埼玉県。打開策として県が着目したのは、出産や育児で離職した女性医師の活用だ。だが09年10月に復職支援のための研修施設「女性医師支援センター」(さいたま市)を開設したものの、寄せられた相談は累計37件。最新の医学知識に関する講習やシミュレーターなどを使った研修を用意したが、受講した女性医師はいまだおらず、復職した人数さえ把握していない。県医療整備課の吉田幸司課長は「研修を受けてくれれば追跡調査もできるのだが。実績の少なさは反省している。効果的な改善策を考えたい」と話す。
 上田清司知事は6月の会見で「私の任期に入ってから医師の増加率は全国2位。増やしてもまだ少ないということ」と説明する一方、小児や産科医療重視の考え方を示した。しかし、厚生労働省の調査では、小児科のある県内の病院は98年の179が08年には132に、産科・婦人科の看板を掲げる病院数も71が45に減少した。
 県は産科や小児科を目指す後期研修医を対象に月額20万円の資金貸与事業を09年度に創設。今年度は救急にも拡大し45枠のうち30人に貸与する。ただ同様の施策は他の自治体にもあり医師定着への効果は未知数だ。
 6月には「さいたま新都心8-1A街区」(さいたま市)に、2病院を移転させ、救急や周産期母子医療を拡充させる計画が公表された。上田知事は「通勤に便利で専門医を集めやすい。医師確保の効果も期待できる」と強調する。
 国は08年に医師数の抑制方針を転換したが、現行の医師確保策は、他地域との奪い合いともいえる。
 NPO法人「医療制度研究会」副理事長で県済生会栗橋病院の本田宏医師は「医師養成には最低8年かかる。すぐにでも医学部新設に取りかからなければ間に合わない」と警鐘を鳴らす。
 県外では、東北福祉大(仙台市)や、国際医療福祉大(栃木県大田原市)などで医学部新設に向けた動きが出ている。県内では私立の埼玉医科大が医師養成を担ってきたが、国公立大で医学部がないのは埼玉を含む3県のみ。県は医学部新設には、過去の例から建設費に700億円程度、運営費に年間65億円程度かかると試算する。加えて医師約300人を確保する必要があるとし、ハードルは高い。
 医師不足に明確な対策を見いだせない現状に、本田医師は「恐ろしい速度で進む高齢化に対応するため、行政は全力を挙げてほしい」と語る。
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僕は医師数を増やす必要性はあると、過去にも書き続けていますが…医学部新設に関してはこの記事にも書いているように「指導する側」の医師を確保する必要があり、それを行うよりは既存の医学部に対する手当をあげて、大学病院に医師が集まるだけの魅力的な職場を作り上げることが最初だと思っています。
大学病院に人が集まらなければ「良い医師」を育てる環境はつくれません。
そして既存の大学から枠を拡大するほうが現実的だと思っています。
まぁ、埼玉は・・・・どうするんですかね?
・・・・医師数を手っ取り早く確保するためには大学病院を新設して・・・そこに医師を集める(他県から)・・・と医師数は増えますけどね。
日本全体の医師の増加には・・・それからどの程度月日がかかるかは・…現実的に実効医師数が増えるのは本田先生が言うように8年以上はかかるのでしょうね。
繰り返しになりますが・・・・僕は新しい医大、医学部を新設するよりは、既存の大学病院の医師が集まるような環境を作ることに資金などを費やしてから、医大の人数を増やすことをやったほうがよいのではないかと思ったりしています。
それでは、また。
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異動先の調査

2011-07-17 14:30:54 | Weblog

こんにちは

 

昨日から異動の準備に取り掛かっております。異動の準備と言っても、どこに住むか~とかですね。

平日になってから、時間を見て公的な手続きは始めていきたいと思いますが・・。

 

流石にうちの病棟に関しては異動のために休みをとるほどの余裕はなく、個人的には月末までびっしり働くつもりですが、市役所への書類の提出などは早めにやりたいところですね。

 

こんどは時間があったら、釣りに行ったり本を読んだり、体を鍛えたり…個人を高めることに集中して時間を使おうと思っています

目指せ再び体脂肪一桁台(筋トレして、走って)

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

僕がいなくなった後の病棟も気になるところですが、まぁなんとかしてくれることでしょう。

 

何ともなんなかったら・・・知らん・・・・

人事が悪い

 

そう思うことにして・・・・・

 

では、また。

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