引き続き、記事をひとつ
卵巣バンクの話が出ておりました。
がん患者向け「卵巣バンク」、自然妊娠に道
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160507-00050081-yom-sci
読売新聞 5月7日(土)14時23分配信
乳がんの治療などで卵巣機能を損なう恐れがある女性を対象に、摘出した卵巣を凍結保存して妊娠の可能性を残す「卵巣バンク」を今月にも設立すると、不妊治療施設を経営する「レディースクリニック京野」(仙台市)が発表した。
抗がん剤治療などで不妊になる恐れがある女性がん患者が、妊娠の可能性を残す方法として卵子の凍結保存があるが、十分な数を採卵できるとは限らない。卵巣には卵子の元になる細胞が多く含まれており、がんの治癒後、解凍した卵巣を本人の体に戻すと周期的な排卵が数年続き、自然妊娠の可能性もあるという。
卵巣バンクは主に東京都内に設け、大学病院など提携医療機関から搬送された卵巣を凍結保存する。患者の年齢は37歳以下とする。
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女性の妊孕性の問題、いろいろあると思います。一般的な抗癌剤治療で「ホジキンリンパ腫」のABVD療法、非ホジキンリンパ腫の「CHOP療法」、急性骨髄性白血病に対する寛解導入療法+地固め療法、急性リンパ性白血病に対する治療・・・これらはだいたい卵巣機能不全のリスクは20%未満とされています。
実際に若い患者さんだと治療中に妊娠した方もいて・・・(汗
その時の会話
「治療中に妊娠してしまったのですけど・・・奇形などのリスクはどうでしょうか?」
「リスクに関してはっきりと言えませんが、0にはならないと思います。普通の妊娠でも起こり得ることですし、生んでみなくてはわかりません。生んでみて問題なければよかった…となると思いますが、もし何か異常があった時に『治療のせいでおきたのだろう』と思ってしまうかどうか・・・」
「・・・・わかりました」
結局、お子様が何人かいらっしゃったこともあり中絶されましたが、若い人では一部の抗癌剤治療や骨髄移植などのものを除いて「リスク」は低いものが多いです。
しかし、0ではない。あと、ブスルファンや大量CY、放射線照射など骨髄移植の際の抗癌剤ではほとんどダメになってしまいます。
その0ではない・・・ということに対して精子保存は一般的ですが、卵子保存は難しい(タイミング、その他)。そのため、移植のほうが望ましいという場合でも避けたいとおっしゃられる方もいらっしゃいます。
こういったことが確立した技術になれば、そういう女性たちにとって大きな希望になるだろうと思います。
ということで、明日はバックアップ、その後はまた1週間頑張ります。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。