Angela Garden

シンプルに、そしてエレガントに。試行錯誤しながらも、そんな人生を送りたい。

京都・長楽館

2009年03月09日 | ★ヴォーリズ&その他近代美建築(西日本)

 

 

 

 

ランチの後は、見たい場所が違ったので、
夕食の時にまた合流することにして、両親とは別れて
私達は、「長楽館」へ♪
関西へ引っ越し後、初めて京都へ来た時もお茶に寄ったのですが、
今回は「家具調度品」の特別公開が目的。

本当に惚れ惚れしてしまう建物です。
明治42年、1909年に建てられました。
現在日本に残っている質の良い洋館を残しているのは
この時代に海外に目を向け始めた当時の日本の偉人、賢人で、
そのヨーロッパの素晴らしい建築に惚れ込み
こうやって、日本に取り入れて今に伝えてくれているのですよね。

この長楽館も先日の大山崎山荘美術館を建てた人と同じく
明治期の実業家で、日本の「たばこ王」と呼ばれた村井吉兵衛が建てた私設の迎賓館です。
長楽館という名前は、伊藤博文が窓からの眺めに感銘して付けたものだそうです。

横浜の異人館、「外交官の家」の設計者と同じアメリカ人のJ.M.ガーディナーの設計です。
特にこの長楽館は、私の大好きなロココ様式を基調としているので、
やはり、いくら見ていても飽きることがありません。

1週間ほどの特別公開なのですが、3階にある和室も見ることができます。
2階、3階は撮影禁止なのですが、和室は書院造りで折衷バランスがとても素敵でした。
ガラスの細かいパーツを組み合わせた照明に目を奪われ、
2階のティールームなどのウインドウデコレーションは
和風な組紐のようなもので編んで作った花綱、ガーランドが掛けられていて
重厚なカーテンに更に豪華さを加えていました。


お待たせしました~!撮影OKの1階です!
広くて沢山写真を撮ったのですが、だいぶ興奮していたようで^^
ブレブレのものが多くて・・・
このお部屋は天井、壁、暖炉すべての装飾にロココ様式の代表的装飾。
植物文様レリーフがふんだんに使われ、ため息が出てしまいます。

予約をすると、このお部屋でアフタヌーンティーを過ごすことができます

この長楽館は建築当初の家具や調度品が残っている点でもとても価値があります。
全てロンドンのメープル社製のものを輸入し、デザインも風合いも
とても優れているものばかりです。



1階から2階を見上げたところ・・・

通常でもティールームやレストランとして営業しているのですが、
素晴らしい美術品も使いながら保存していくスタイルのようで、
さりげなく、素晴らしいものが置かれています。
壁紙も、紙ではないんですよ~布が貼られています
それも織の重厚な・・・


本物の暖炉。電気の火ではありません~薪が焚かれています。
手前に置かれているパネルのステンドガラスも素敵でした。


載せようか少し考えましたが・・・
こちらは洗面所内なんです!

色合いも天井装飾も、シャンデリアも・・・素敵

シャンデリアに少し隠れていますが、天井の排気口のカバーにまで
細やかな装飾が施されています。
とてもきめ細やかな美意識ですよね・・・



長楽館を出て八坂神社の前を通った時、ちょうど結婚式が終わったようで
花嫁、花婿さんがタクシーに乗るところでした
このタクシー、白無垢の花嫁さん専用?寿タクシーのようで、
角隠しがぶつからないように、タクシーの屋根もパカッと開いたのです!
こんなタクシーがあるなんて初めて知りました。
やっぱり、京都の人は白無垢で結婚式を挙げる方が多いのかな~
                    
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京都・高台寺

2009年03月09日 | ★おでかけ & お食事(西日本)
私の両親が京都の春の特別拝観などを見に旅行に来ていたので
週末は私たちも一緒にお寺を見たり食事を一緒に過ごしました♪

京都駅前に宿泊していた両親と高台寺で待ち合わせ♪
すっきりしないお天気が続いていた中、
久しぶりのいいお天気の中での散策。

高台寺は豊臣秀吉の亡くなった後、夫人の北政所、ねねが
お弔いのために創設したお寺です。

敷地内のいくつかある、お堂の中の装飾はとても素晴らしくて
国の重文に指定されている開山堂の天井は、当時の絢爛豪華さが
想像できるほど鮮やかな色彩が少しずつ見え、
褪せて来ている今も、また味わい深く、歴史を感じられる美しさでした。

石と木々のシンプルなお庭だったのですが、
最近はライトアップなどをやるためなのでしょう、
そこかしこに無機質なライト、長々とコードが敷かれていて
少し興ざめしてしまいました。

ただ、秀吉とねねをお祀りして、実際にねねが埋葬されている
霊屋(おたまや)は、蒔絵の中でも「高台寺蒔絵」として知られる
素晴らしい華麗な蒔絵が集結していて、
とても見事でした!!

漆工芸は、日本の伝統的、そして代表する工芸技術で
ヨーロッパでも高い評価を得ています。
これだけの美術品を、作り上げた当時の職人、そして何百年もの間
大切に守りながら今の私たちに伝えてくれたお寺の人達の信心深さ・・・

ヨーロッパの建築装飾ももちろん大好きなのですが、
日本の神社、寺院の装飾技術も素晴らしいといつも感じます。
当時の権力者が贅を尽くして作らせたものだから、
というのもあると思うのですが、やはり昔の日本人の権力者の美意識は
とても優れていたのではと感じます。

今お金をたくさん持っている人が、贅沢な建築物を建てました、
美術品を集めた家にしました・・・
国が税金をたくさん投入して作った箱もの、と言われても
何も感動することってないですよね~
後世の人たちが、残していこうと思うような建築なんて無いような・・・
お金を掛ければ立派なものが出来るわけじゃないと思うのです。
ま、あった方がいいのですが^^。
一番必要なのは美意識、バランスのセンスだと思います。

ヨーロッパのモノグラムのようなもの?日本の家紋。
見せつける為に、これでもかというほど付けていることも多いのですが
こうやってシンプルに付けているのは、とっても素敵だな~



               
   この後は、祇園のしっとりとした町屋が続く通りにある、トラットリアでランチ
       
      京野菜や地の食材を使うこのお店、中に入るととってもモダンで、
     スタッフの人たちはとても感じが良くて、両親もとても喜んでくれました。
   前菜は1つ1つの味がとっても楽しめて、パンの盛り合わせも、とっても美味しい♪
       
       私が注文した、京野菜、根菜と九条葱のパスタ。
       シンプルなんだけれど、お腹にも優しく美味しかったです~♪
       
    通りに面した部分は景観を大切にした町屋風で、店内はスタイリッシュ。
              京都って素敵だな~~

    ずいぶん長くなりました
    我が家の「アルバム」でもあるので、まだまだ京都編、続きます~
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