ランチの後は、見たい場所が違ったので、
夕食の時にまた合流することにして、両親とは別れて
私達は、「長楽館」へ♪
関西へ引っ越し後、初めて京都へ来た時もお茶に寄ったのですが、
今回は「家具調度品」の特別公開が目的。
本当に惚れ惚れしてしまう建物です。
明治42年、1909年に建てられました。
現在日本に残っている質の良い洋館を残しているのは
この時代に海外に目を向け始めた当時の日本の偉人、賢人で、
そのヨーロッパの素晴らしい建築に惚れ込み
こうやって、日本に取り入れて今に伝えてくれているのですよね。
この長楽館も先日の大山崎山荘美術館を建てた人と同じく
明治期の実業家で、日本の「たばこ王」と呼ばれた村井吉兵衛が建てた私設の迎賓館です。
長楽館という名前は、伊藤博文が窓からの眺めに感銘して付けたものだそうです。
横浜の異人館、「外交官の家」の設計者と同じアメリカ人のJ.M.ガーディナーの設計です。
特にこの長楽館は、私の大好きなロココ様式を基調としているので、
やはり、いくら見ていても飽きることがありません。
1週間ほどの特別公開なのですが、3階にある和室も見ることができます。
2階、3階は撮影禁止なのですが、和室は書院造りで折衷バランスがとても素敵でした。
ガラスの細かいパーツを組み合わせた照明に目を奪われ、
2階のティールームなどのウインドウデコレーションは
和風な組紐のようなもので編んで作った花綱、ガーランドが掛けられていて
重厚なカーテンに更に豪華さを加えていました。
お待たせしました~!撮影OKの1階です!
広くて沢山写真を撮ったのですが、だいぶ興奮していたようで^^
ブレブレのものが多くて・・・
このお部屋は天井、壁、暖炉すべての装飾にロココ様式の代表的装飾。
植物文様レリーフがふんだんに使われ、ため息が出てしまいます。
予約をすると、このお部屋でアフタヌーンティーを過ごすことができます
この長楽館は建築当初の家具や調度品が残っている点でもとても価値があります。
全てロンドンのメープル社製のものを輸入し、デザインも風合いも
とても優れているものばかりです。
1階から2階を見上げたところ・・・
通常でもティールームやレストランとして営業しているのですが、
素晴らしい美術品も使いながら保存していくスタイルのようで、
さりげなく、素晴らしいものが置かれています。
壁紙も、紙ではないんですよ~布が貼られています
それも織の重厚な・・・
本物の暖炉。電気の火ではありません~薪が焚かれています。
手前に置かれているパネルのステンドガラスも素敵でした。
載せようか少し考えましたが・・・
こちらは洗面所内なんです!
色合いも天井装飾も、シャンデリアも・・・素敵
シャンデリアに少し隠れていますが、天井の排気口のカバーにまで
細やかな装飾が施されています。
とてもきめ細やかな美意識ですよね・・・
長楽館を出て八坂神社の前を通った時、ちょうど結婚式が終わったようで
花嫁、花婿さんがタクシーに乗るところでした
このタクシー、白無垢の花嫁さん専用?寿タクシーのようで、
角隠しがぶつからないように、タクシーの屋根もパカッと開いたのです!
こんなタクシーがあるなんて初めて知りました。
やっぱり、京都の人は白無垢で結婚式を挙げる方が多いのかな~