孫文記念館「移情閣」を出ると、見えます。
この日が公開初日でした。「旧武藤山治邸」です。
武藤山治は、1867年(慶応3)に生まれ、慶応義塾大学卒業、
アメリカ留学、鐘紡紡績に入社、その後カネボウを日本有数の企業に育てた人物です。
後に鐘紡の社長就任、辞任後は衆議院議員となりました。
この旧武藤邸は1907年(M40)に武藤山治が建てたコロニアル様式の邸宅です。
武藤山治没後は、鐘紡紡績(株)の従業員福利厚生施設として使用されていました。
が、「移情閣」と同じように、明石海峡大橋の建設のために移築されました。
その後2007年にカネボウ(株)から兵庫県が建物及び調度品などの寄贈を受け、
現在の地への移築、修復が行われてきました。
2階からの見学ルートでしたので、2階からの画像です。
記憶が曖昧なので・・・画像と名称が合っていないかも知れません
2階貴賓室
広間
2階書斎
2階階段上からステンドグラス
階段下の家具
1階応接室
広間
シャンデリアのメダリオン、こういうブラウンも素敵です
食堂
玄関ドア
海側からの外観
こちらの旧武藤邸は、建築された当初の姿に復元することを目指して、
建具や内装の仕上げ材は、建築当初のものを使用しているのだそうです。
またステンドグラスや家具調度品は当時のまま残っているそうです。
画像にもあります茶色の木材や、家具が、とても艶やかに磨かれていたのが印象的でした。
後世に残される建物、住宅建築は、どこも天井装飾が素晴らしいなと思いました。
壁などよりも、凝った装飾が施されているので、ずっと上を見たまま。
パッと目に入らない場所に、贅を尽くす、本物の美意識を感じました