インクラインをしばらく歩いて、下に降りると、ねじりまんぽへ出てきます。
まんぽ、というのは、トンネルと言う意味の、関西独特の言葉だそうです。
西宮にもいくつかあって、こちらでは、マンボウと聞きます。
慣れてくると、なんだか味のある言葉に思えます
こちらのレンガの積み方は独特です。
ドリルで穴を開けていくように、ねじって行くように積み上げています。
これは、強度を保つのに一番だからだそうです。
まんぽの内部だけ、こんなふうになっているので、
平地を歩いているのに、なんとなく忍者屋敷にいるような?
ねじりまんぽの右手に行くと、有名な、南禅寺の水路閣に行けますが
以前出かけたことがあるので、疎水記念館に向かってみました。
1989年開館、2009年リニューアルの記念館、
レンガ積みでトンネルが作られていますが、
まだまだ、若くてかたい~100年経ったら、いい雰囲気になるかな?
京都は、琵琶湖疏水を利用して、水運での物資流通、
水力発電などで、産業が発達し、活気にあふれたのです。
ウエスティンホテルの前に見える、この大きな赤レンガ建築も
水力発電のための施設です。
私の大好きな長楽館を建てた、村井吉兵衛氏も
この水力発電のおかげで、たばこ産業を発展させ、
財を成しました
京都の市街には、海はないのですが、
いたるところに、川(疏水)があって、素敵な風景が沢山見られます。
哲学の道も、南禅寺から、銀閣寺への疏水ですが、
人気の観光スポットになっていますね。
明治時代、水道を整備することは、大変な事業だったので、
各地の浄水場や、川沿いのポンプ室のために、
素晴らしい建築が建てられています。
残っているのは、少ないかもしれませんが、
1つ1つ積み上げられた赤レンガを見ていると
今、当たり前のように使っている水道の為に、
明治時代の人たちが 、どれだけ強い思いを持っていたかが伺えます