ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

キジの家族の逃避行の行方は

2011-07-28 06:43:27 | 里山の役者たち
 鳥の写真をとりました。今日の記事はキジであります。

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いつもの長すぎる前置きを反省し、本日のマクラは、お陰さまで最短であります。
トリ急ぎ本題であります。

キジの家族に出会いました。
デジカメには、キジの母さんと、その後ろに雛が一羽、うまい具合に写っていました。
まさに、写っていたというのが撮影者の実感であります。
鳥を撮るのは本当に難しいですね。
鳥取県の方々に敬意を表します。

 さて、話を再び本題に戻しまして、キジにご注目です。
たぶん、巣がこの近くにあったのでしょう。
もしかしたら、こちら手前、青葉の植木畑のへりの草むらにあったのかもしれません。

昨日の午後は、建機を入れての作業でした。
エンジンをかけている時には出てきませんでしたが、夕方の見回りの際、足音にあわてたのでしょうか。
お母さんの警戒は必死です。
なるたけ刺激しないように、距離を置き、ズームアップしてしばし待機。
お母さんも少し落ち着いて、撮影しやすいお隣の空き地に移動して、ポーズをとってくれました。

 笠間では、キジはとても身近な鳥で、里山から田園にかけて、キジの姿をよく見かけます。
芸術の森公園界隈にも居るようです。
それでも、成鳥の姿には年中出会いますが、よちよち歩きの雛と一緒の姿は珍しいです。

このお母さんにとっては、この一両日がヤマ場でしょう。
雛がよちよち歩きのこの時期、外敵からいかに逃れるか。
ここは田園の真ん中ですので、ネコさんたちは少ないと思いますが、天敵のイタチもいます。
10個以上卵を産むこともあるというキジですが、この家族の雛はたったの4羽でした。
「少ないなあ。」
クリ園を営み、キジにも詳しい青葉助っ人さくま氏がつぶやきました。
短い一言に、命への愛惜が込められています。

 この一枚の写真でも、ご覧になる方々の印象はさまざまでしょう。
種まきをした畑では、しばしばキジもいたずらをするようです。
笠間では、イノシシやハクビシンなどによる農業被害が続出しています。
我が家でも、ナスやキュウリは、彼らのご馳走になっています。
昨日の記事のノカンゾウの花あたりまでは、イノシシが平気で来て、ヨダレをたらしていきます。
丹精込めた作物が消えるというのは、さすがにこたえるものがあります。

 それでもなお、懸命に雛を呼ぶ母の声、母を呼ぶ雛の声には、厳粛なる自然の響きを感じます。
キジさんたちは、除草剤使用の空き地を避けて、再びこちらの草むらに逃げ込みました。
そういえば、カルガモさんもしばしば草むらに巣を作ります。
このキジの家族も人間も、草むらも農業も、ともにいきいきと生きていけますように。
知恵と粘りが必要なときと感じます。


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