ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

大谷石塀を再建いたしました

2013-09-19 05:45:45 | 茨城の復興・石の現場から
 形を変えて、再建いたしました。



のどかな郊外、大谷石の長い塀が、大震災で、ほぼ全壊。
今後の防災・防犯も想定して、高さを低くしての再建でした。



傷みの少ない石を選び、それぞれに、崩落防止の内部加工を忍ばせました。
石質は良好でしたが、元もとの工場出荷時の、加工寸法がアバウトだったらしく。
左右の高さが異なる、いわゆるタケノコ石など、曲者石さんが多数。



目地幅で調整して収めましたが、なかなか。
その他、いろいろな気づきもありましたが、ケースバイケースで動くのみ。
常にその場で、最善を目指すのが、再生現場の道理です。



上部はシンプルなアルミフェンスにして、門の袖だけは三段積みです。



残った石と、既成寸法のフェンスで、復興タイプを模索しての門周りですが。



元の基礎の寸法の上に、高さ調整の門柱ですから、おのずとずんぐりとなります。



元々は、四角い門柱さんでしたが。
ただ単に低くずんぐりでは、気持ちが停滞いたしますので。
ここは思い切って、突出した動きを取り入れました。



こちらの突出の素材さんは、元々の塀の最上部、いわゆる笠石さんです。
創建当初の、先代さんのお心が、何気に伝われば幸いです。



その他、てっぺんの角を、面取りしたり。



袖の部分だけは、表面を軽く研磨したり。
この時代のこちらの現場は、周囲の景観との融和こそが、望まれております。



ご先祖代々の正門さんですが、近頃の道路事情で、通用口のほうが主役になっており。
ただ今こちらは、ご当家のお印、お庭のシンボルとしての役回りです。



気合の入った石工さんとの、コラボでした。
全然別の完成形を目指すところで、青葉なりの動きをさせて頂きましたが。
新しい風さんに、微笑んで頂ければ幸いでございます。
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