ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

モウソウの竹藪に分け入って

2012-06-07 06:20:34 | 里山を歩く
 近頃は、竹やぶさんが、気になります。
タケノコさんが伸びて、枝を広げる季節。
ただでさえ過密に繁る、現代の竹林の近況はいかに。
こちら、水戸市西部の現場の隣のモウソウチク林さんにて、お馴染み昼どき探検隊です。



入ってまもなくの足元には、少々の太陽光もありました。
竹の秋の落ち葉を、薄いゴム底の地下タビ足裏で楽しみつつ。



しかし、さすがに過密区域まで入ると、季節感がなくなります。
真ん中の新参さんが、辛うじて旬を伝えます。



枯れ木の幹をすりぬけて進みます。
以前は、雑木林の山桜さんでした。
竹の増殖の威力がうかがわれます。



強靭なフジヅルさんまでも、呑み込まれて枯れました。
この風景こそ、竹害とも呼ばれる、全国共通の、近頃の竹林の姿。



天を仰げば、竹の青葉は昔のままですが、まっすぐ伸びられない幹もあり。
竹林の七賢人の昔を思います。



 さて、藪の中に風は無く、時折、ぱたり、ぱたりという音が響きます。
こちら、若竹さんが脱いだ皮が、地面に落ちる音でした。
伴奏は、薮蚊合唱団さんの羽音でございます。



気になる羽音があってもなお、このオツな静けさは捨てがたい。
一人静かに、清談の故事を偲びます。
妄想の、モウソウ竹林のひととき。



そして、賢そうなキノコさんたちとの、あやしい対話も一興です。
この場所は、不在地主さんの所有ですが、今後はなんらかの形で活用できたらいいですね。



 10年前、ここは野鳥さんたちが活用していました。
白鷺さんの大群のねぐらでした。
人間さんの適度のかかわりが、竹林にも必要です。

たとえば、広大な竹林の一部に、風と人の通り道を造る。
そこを自由に通っていただく散歩道。
伐採した枝葉の処理が課題ですが、現場は広いです。
立った竹の間に、整然と横積みにして、オブジェのように積んでまとめて枯らす手もあります。



 お陰さまで、今日は道無き道を歩き、道の大切さに思い至りました。
人が歩けば道が出来て、犬も歩きます。
犬が歩けば、希望にあたる。
今後の竹林の七犬に、期待したいと思います。



竹害対策には、いろいろな研究がなされています。
負の遺産とする前に、関心という愛の大切。
木漏れ日のビナンカズラさんに、静かに励まされました。
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