青い空とわたし

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岩手山日帰り登山(焼走りコース)~ コマクサとシラネアオイの山道

2017年07月03日 17時11分40秒 | 同上 (山歩き)
6月29日(木)

岩手山・焼走り登山口駐車場で前泊の朝。

今日は頑張って4時半、早めに起きる。




▲ 外に出てみると、目玉焼きのような日の出が、ちょうど顔をのぞかせたところ。

岩手山もはっきり。

雲一つない快晴だ。

天候によっては、明日の登山でもよいと思っていたが(3日連続の山登りになるので)、

しかしこれでは、登るしかない!




▲ 焼走り登山口570m の前に立ったのが、6時20分ごろ。

キャンカーだと居住性が高いからか、かえってどうしても出発が遅れる。




▲ 絵地図で焼走りコースの確認。

左下の現在地から、第二噴出口跡までの樹林帯を登って、右折。
砂礫帯のコマクサロードを登って、左折。
再び樹林帯を登り平傘不動小屋へ到着。
小屋から頂上2038m を目指す。

標高差1468m、累積標高差1493m、コースタイム7時間10分 だ。

一般的には左上の馬返しから登るようだが、今回は意図があってこのコースだ。




▲ 樹林帯が延々と続く。

見晴らしはほとんど無いが、適度に木漏れ日が落ちてきて、まあ黙黙と登った。

哲学をする登山道だ。


登山口は570mで、比較的低いので山道わきには花は皆無。

標高1000mを越えた頃から、花が出てきた。
やはり高山植物の高山たるゆえんだ。ここまで上がって来てだ ♪



▲ ハクサンシャクナゲ / ハクサンチドリ




▲ 不詳 初めて見る /  マイヅルソウ (信さん)




▲ 不詳 よくあるがあとで / スミレ あとで




▲ 不詳 ほかで見た / 不詳 





▲ 樹林帯を終えて、砂礫帯に入る

と・・・




▲ うーん、出てきた。

コマクサだ。

両側の砂礫地にコマクサが見れることから、コマクサロード




▲ 毎年見にきているというにーさんによると、ピークはあと数日後だろうと。

ただ7月に入ると、梅雨の雨を吸ってコマクサは少し茶色くなるらしい。
今が、薄いピンク色で綺麗なんだと。

ガイドブックには、コマクサは7月上旬からと書いてあったので、期待は抑えていたのだが。

ラッキー!




▲ コマクサの群生は、初めてではなくて草津白根山でも見ているが、

火山礫の上に植生するのは同じだが、ここは他の低木と共生しているのが違うと思う。
そのことは、他の低木に駆逐されるリスクがあるかもしれない。


火山砂礫が終わると、再びダケカンバ林中心の樹林帯へ入っていく。



▲ 秋田駒と岩手山にのみ生育するというあのイワテハタザオか。/ 不詳 前も見たが


そして、



▲ シラネアオイが現れた。日本のみの花。

しかも今までの山のように、ポツポツとではなくて、ズラッと群生している。




▲ シラネアオイが山道の両脇で、気品のある彩りを添える。





▲ もう、あちこちで ♪





▲ なんとなく色が薄いというか、白っぽいシラネアオイが多かったような。





▲ このように、紫がかったのは少なかった。


色はともかくとして、こんなに簡単にシラネアオイを鑑賞しつくせる山道はすごいねー。

満足、満足だった。




もちろん、こんな花も、



▲ サンカヨウ(信さん) / キバナコマノツメ




▲ バニラ色でイイネー 不詳 / ミヤマキンバイ


まもなく岩手山山頂の直下、標高1780mにある平笠不動に着いた。11:10PM

出発から4時間50分たっている。
1時間10分ほどCTより送れている。

ゆっくり歩いたとは思わないので、花の撮影に夢中になり過ぎたか(笑)。




▲ 平笠不動避難小屋が立っている。

バイオトイレがあって便利。

そして、小屋の前には、



▲ 岩手山2038m だ。

岩手山山頂が三角形の壁のように高まって見える・・

さあ、あそこに登るのだ。

低木の樹林帯をくぐって、砂礫を50分ほど登って、



▲ 外輪山の端にたどりついた。

前方の更に高いところが、頂上だ。




▲ 横を見ると、

大きなカルデラが、収まっている。

さらに、えっこら。




▲ 岩手山頂上! 2038m 12:10PM

もちろん、360度パノラマ。



▲ ワイド撮影で。

向こうには、盛岡の市外だろうか。町並みが見える。


スマホ、タブレット用;


ここでランチ。

食べながら、この火山口の外周を廻ろうかどうか悩んだ。
今までの中で、一番大きな外周だ。浅間山より大きい。

避難小屋にいた人は1周すると1時間かかると言っていた。

廻ったら、下山は5時~6時頃になるだろう。
何よりも、水があまり残ってない!
暑いので、飲んでしまった。


結局、大事をとって廻らないことにした。
旅は長い。



▲ 下山開始。12:50 PM




▲ シラネアオイさん、コマクサさん、さようなら。

会えてうれしかったよ。


実は、戻りは容易ではなかった。

砂礫の道は下るとき、ズルッ、ズルッと前に滑るのだ。
一度、思いっきり後ろにこけた!

ドーン、うっ・・ しばらく息ができず。

左後ろの背中を、木の根にぶちつけたのだ。

幸い骨折とか、でなくて打撲だけで済んだが。

このコースは、殆ど人に出会わずで、大事になっていればやばかった。






▲ ヨロヨロと登山口に戻ったのは、16:10 PM 。

9時間50分の山行になった。

山道は、岩道ではなくて砂と土なので膝にはこなかったが、体全体が疲れていた。

やはり見込んだとおり上級コースだった。

ま、それはともかく、念願の岩手山制覇オメデトウ(自分に)。


この日は、さすがにもうどこへも移動せず。
ここで入浴、就寝でした。