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ニセコ町・有島記念館を訪れる

2017年07月22日 09時30分07秒 | 文芸・アート
7月21日(金)

羊蹄山15日に登って以来、1日小樽へ出かけはしたが、ずっとニセコ近辺を根城にしている。




▲ 今日は、ニセコ町立の有島記念館へ足を運んだ。





▲ 記念館は、羊蹄山とニセコアンヌプリを眺めるふもとにある。

500円の入館料を払って中に入る。




▲ 最初にビデオをご覧ください、ということで。

ビデオは有島武郎(ありしまたけお)の生涯とニセコ町のかかわりを簡潔に説明してくれる。

有島は東京の生まれではあるが、札幌農学校へ進学する。
卒業後アメリカ、ヨーロッパへ留学・遊学後、白樺派の流れをくむ作家になる。
父親がここニセコのマッカリベツ原野を国から払い下げをうけ不在地主として開拓を始める。
後を継いだ有島は、1922年に農場を小作人全員の共有として無償解放してしまう。
キリスト教、開放運動の影響をうけた極めて理想的な生き方をしようとした。
文壇での地位を短期間で確立するのだが、何を考えたのか1923年に婦人公論記者・波多野秋子と別荘で心中する。




▲ レンガ壁に囲まれた1階2階の有島資料室。





▲ 記念館の橋にはタワーがあって、そこからの展望。

こちらも雲がかかっていてみえないが、ニセコアンプリの山。




▲ ブックカフェがしつらえてあって、休憩だ。





▲ 珈琲には三種類ある。

みんな有島の小説の名前をかぶせている。

深め焙煎の「生れ出づる悩み」だな。

~ 苦味の奥にほんのり甘酸味(希望)も感じられます・・今は苦くても、必ず春はやってきます・・

おお、苦味が希望か、いいじゃない。

春はもういいから、涼しい夏がいいけど。




▲ 涼しい夏への希望を持ちながら味わった。





▲ おまけに、このコーヒー豆まで買ってしまった。





▲ 小さい売店もあって、有島武郎の文庫本を売っていた。

「カインの末裔」「或る女」「惜しみなく愛は奪う」「一房の葡萄」等々。

ボクが読んだのは「一房の葡萄」のみ。小学校か中学校の国語の教科書に載っていただけだが。

ミッション系の小学校で級友の絵の具を盗んでしまう主人公。それをやさしく諭す女先生の話だったかな。




▲ 有島記念館だけが編纂した「有島武郎ニセコ三部作 カインの末裔/親子/秋 」を買った。

雨でどこにも行けない時にでも読んでいよう。


外に出る。

依然、曇り空。



▲ 有島武郎の銅像。

じゃ、またね。




▲ 庭に、ハーブが咲いていた。

夏だものな。