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夏の岩木山登山(百沢コース)~ 固有種ミチノクコザクラに会う

2018年07月22日 16時54分23秒 | 同上 (山歩き)
7月20日(金)

昨夏のみちのく山登りでは、津軽の名峰岩木山が残ってしまった。
今日の朝、その課題を果たせそうだ。



▲ 百沢スキー場駐車場での朝は、やはり晴れ。

おお、昨夕はみえなかった岩木山が見える!

6時前に出発だ。





▲ 百沢コースの最初三分の二は、こういうコナラなどの落葉樹林に覆われた山道が続く。

おおむね穏やかな斜度、土道だ。


 

▲ ゆり(クルマユリ)とすみれの種だろう。花は多くない。





▲ 焼止りヒュッテを過ぎると、百沢コース核心部の大沢につきあたる。

ここから両側の狭まった沢底を遡っていくことになる。

「通常、沢に水はほとんど流れておらず、靴を濡らすことはない」とガイドブックに書いてあったが、とんでもない。ほとんど沢登りに近く、右に左に川床に足を落とさないように登っていった。やはり長雨で雨量が増していたのだろう。

するとほどなく、沢べりに現れた。



▲ ミチノクコザクラ

この岩木山の固有種だ。ここにしか咲かない花。
しかもこの百沢コースにしかない。




▲ あちこちに咲いている。ミチノクコザクラ。



 

▲ 他の花は影がうすい。一番目カラマツソウ。




▲ 数段の小さな滝が流れ落ちる、ところへ来た。

4段もあるよ。
スリップしないように、注意深く渡らねばならなかった。

このあたりの地名「百沢」とは、こういう無数の沢が有るからだろう。

更に登ると、沢は雪渓に覆われてきた。



▲ 雪渓端を飾る ミチノクコザクラ。

色もはっきり、花弁もきっちりでまるで造花のようだ。




▲ 雪渓を登っていくスイス人のにいさん。

雪渓が初めて現れたとき、さあどこから登るべとボクが考えていると、この兄さんがきた。

「にいちゃん一人?」 と聞くと うん。アメリカ人ではないことはすぐ分かった。スイス人だと。ドイツ語?フランス語? フランス語圏だ。「フランス語を話すか?」と尋ねられて、ウイと答えて少し話したが、コリャダメだ思われて、我々の会話は英語に戻った(笑)。

あと頂上までずっとこのにいさんと一緒に登った。





▲ 陽を浴びて輝くミチノクコザクラ。





▲ 種蒔苗代(たねまきなわしろ)畔に着く。

小さな池の向こうに、岩木山の頂上が見える!

あと30分くらいかな。




▲ この畔で小休止。

このスイス人のにいさんは日本を旅行中。3ヶ月滞日予定。
もうすでに1ヶ月ほど北海道を周って、このあと仙台へ、最終的には屋久島まで行きたいのだとさ。




▲ さあ行くぞ。岩場を登っていく。

下の8合目のリフト降り場からきた登山者が合流して、急に人数が増えた。




▲ 岩木山頂上へ! 1625m 10時20分。

鐘の下がるモニュメントがユニークだ。



▲ 登頂記念に鳴らしてみた。

コーン・・・ 高い音色が響いた。




▲ にいさんは、先日登った白神山地を上から眺めたくてこの山にきた、といったが。

残念、白神のほうはいまひとつ見えないね。




▲ 青森市街のほうも、もっと先の雲がとれないと分からないね。




▲ 岩木山神社奥宮。

宮の向こうに、本当なら鳥海山、月山が見えるのかな。





▲ 見えませんねー。

今日は、高気圧が覆うが湿った空気のため雲がでやすい、と青森ラジオで言っていた。
梅雨明け宣言したとはいえ、完全に夏の天気にはなっていないのだろう。

いつものランチして、下山だ。



▲ 右下には八合目のバス停、駐車場がみえる。

駐車場から左上まで、リフトで上がってこれる。そしてこの頂上まで上ってくるラクチンルートもある。

よっぽどラクチンルートでこようかと思ったが、ま、歩けるうちはね。

にいさんは、八合目から嶽コースで下る。
ボクはクルマがPにあるから、また百沢コースのピストンだ。

お互いにこれからの安全旅を言い合って、別れた。




▲ 先ほどの種蒔苗代まで下って、頂上を見上げた。

バイバイな。




▲ 綿の花のような??

 


帰りの沢下りは、やだなと思いつつも慎重に下った。
しかし、沢下りの中途で黄色いリボンを見失って、もう一度上に登りなおして降りる場面もあった。あれはやばかったな。
だれ一人として出会わなかった百沢コースだった。

いや正確ではない。
スイスのにいさんとミチノクコザクラに出会った岩木山・百沢コースだった。(^^)




▲ 午後3時ごろに、百沢スキー場駐車場に戻ってきた。

9時間の山行か。確かに中級汗だくコースだった。

いつものようにクルマの中で珈琲休憩したあと、昨日と同じ百沢温泉に寄って、次の新たな道の駅寝ぐらを目指した。

ここは