未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




冷暖房エアコン付き洗濯乾燥機:「TW3000VE」
http://www.gizmodo.jp/2007/09/tw3000ve.html

洗濯機の高機能化は、とどまるところを知らぬようです。
東芝からこの9月に登場するのが、世界初の「冷暖房エアコン」付き洗濯乾燥機「TW3000VE」。一つ前の機種では冷房のみだったので、これでとうとうアメニティルームが冷暖房完備になるというスグレものです。

家電の進歩は、とどまる所を知らぬかのようだ。

便利な機能に慣れてしまった消費者が、さらなる機能を求める。という、正当な理由もあるのだろうが、既に飽和しているマーケットに、なんとしても新製品を売り込んで行かなければならない。という、開発側の事情もあるのであろう。

この商品も、一見、すごく理に適っているようなスペックを備えている。

生活スタイルがマッチしているユーザーには、かなり便利な商品であるようだ。

だが、今後の技術の発展に伴い、複数の機能が一体化された商品が現れた場合、その製品を利用している自分の生活をリアルに想像し、果たしてそれが、必要な機能であるのかどうかを、購入前にじっくりと検討することが必要となるであろう。


「お客様の入浴時間は、何分ぐらいでしょうか?」
「冬場はゆっくりと温まりたいので30分ぐらいですが、夏場はさっぱりと済ませたいので15分くらいですね。」
「それでしたら、ドンピシャの製品がございますよ。この、『TW3000VE』でしたら、『暖房機能は、約2畳分相当の広さの室温を約30分で15℃上げられます。』し、『冷房機能は約2畳分相当の広さの室温を約15分で5℃下げられます。』」
「と、言うことは?」
「はい。入浴前に、脱いだ洋服や下着を全て入れてスイッチを入れて頂ければ、冬場はゆっくりと30分入浴した後で、外気温とほぼ同じ5℃の室温が快適な20℃相当に上がっていますし、夏場はさっぱりと15分入浴した後で、外気温とほぼ同じ30℃の室温が快適な25℃相当に下がっています。もちろん、洗濯物もフカフカに仕上がっているわけです。」
「それは、まさしく、ドンピシャな製品ですね。」
「はい。四季を通じた日本人の生活にドンピシャな製品に仕上がっているワケでございます。」
「とても、良い感じですね。ですが、お高いんではありませんか?」
「気になるお値段は、1台約29万円です。」
「んー、ちょっと高いですねー。」
「『洗濯機』と『乾燥機』と『エアコン』が、同時に手に入ると思えば、それほど高いとも思えませんが。。。」
「『冷暖房付きの食器洗浄機』とか、『冷暖房付きの冷蔵庫』などはないんでしょうか?」
「いえ、そういった商品の発売予定はございませんが。」
「ウチの場合、6畳ほどありますので、3台必要になると思うんですよね。」
「アメニティルームでそれだけあると言うことは、ずい分とご立派なお宅にお住いでございますね?」
「いえ、1ルームなものですから。」
「あぁ、なるほど。。。」
「やはり、やめておきます。」
「3台同時購入でしたら、かなりお安くできますが。」
「いえ、良く考えたら、夏場はともかく、冬の寒い時期に、一日に3回、洋服をパンツまで全て着替えるのは、かなり面倒そうですので。」

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