未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




「男の日傘」人気じわり ネットの専門店にも注文殺到
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/K2007090800511.html

日傘をさす男性が増えている。熱中症が相次いだ猛暑の中、「女性専用」だった日傘の効用に気づいたらしい。インターネット上の傘専門店には、全国から注文が殺到、百貨店にも問い合わせが相次ぐ。9月に入っても猛烈な残暑が続く日本列島。有害な紫外線(UV)への対策もあって、「男の日傘」はじわじわと人気を広げているようだ。

男性用日傘。

残念ながら私はまだ、実際に差して歩いている男性を見かけたことがない。

男性が日傘を差さないのは、『日傘の効用に気づいていない』ワケではなく、必要性を感じないし、面倒だし、それらを全てクリアしたとしても、実際に差して歩くのは『かなり恥ずかしい』からだと思う。

それを乗り越えられるかどうかは、マスコミによる広告戦略が、功を成すかどうかに懸かっている。

女性専用と思われていたアイテムを、男性用として売り出すことには、大きな旨みがある。

それは、材料の仕入れから生産設備の構築、そして流通経路の確保まで、既に出来上がっているインフラが、ほとんどそのまま利用できる。ということだ。

「そんなもの、男が使えるかよ。」と言った偏見さえ払拭してしまえば、単純に売上は倍増する。

だが単に「男が使っても効果がある。」と言った程度の謳い文句であっては、禁を破って大きな一歩を踏み出そうとする男性は、やはり、ごく少数に留まってしまうであろう。

男性用化粧品は、「奇麗になる」ことよりも、カッコイイ男性タレントを起用し「男らしさ」がアップすることを、アピールしている。

女性用アイテムを男性用として販売するためには、「男らしさ」をアピール出来るかどうかが、勝負の分け目を決するようだ。


「新しい男性用アイテムとのことだが?」
「はい。男性用化粧品です。」
「化粧品?」
「ええ。」
「今時、そんなもん、珍しくないだろ?」
「はい、確かに。ですが、今回の商品は、女性用としては絶大な人気商品でありながら、今までは誰一人として、男性用として発売することを思いつかなかったものです。」
「ほう?それは、何だね?」
「『男性用ビューティーバストジェル』です。」
「なんの『ジェル』だって?」
「『美しい胸もとをサポートする待望のマッサージジェル』です。」
「待望されていたのか?」
「はい。実は男性用水着には、上半身を隠す部分がないのに、気付かれていましたか?」
「そうなのかっ!!」
「ええ。女性よりも男性こそが、より一層、胸のケアが必要なのです!!」
「なるほどねぇ。目から鱗とは、こういうことを言うんだねぇ。」
「ご賛同いただけましたか?」
「ああ。。。ところで、君は使っているんだろうなっ?」
「もちろんです。」
「使っているのかっ!」
「はいっ!!この夏の成果を、ご覧下さいっ!!」
「ほー...」
「どうですっ!!」
「・・・いや、私と、あまり変らんようだが?」
「本当ですか?」
「あぁ、あまり変らんよ。」
「ちょっと、見せて頂けますか?」
「いや、そこまでする必要はないだろう。」
「やはり、そうですよね?」
「やはり?」
「はい。これを使えば、部長も、人前で胸を肌けることに、躊躇することはなくなります。文字通り『胸を張って』美しいバストを、皆さんに見て頂くことが出来るようになるんです。」
「・・・それの、どこが良いのかね?」
「部長は、やはり、『男は男らしくなければならない。』と、お思いになりませんか。」
「あぁ、もちろんだとも。」
「この『ジェル』で自信を持てた御陰で、今年の夏は私も、プールサイドや海岸を歩く時に、コソコソと『手ブラ』などせず、胸を張って『男らしく』移動できるようになりましたからね。」

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