未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




期待外れなGoogle携帯『Nexus One』:本当の狙いは? - WIREDVISION
http://wiredvision.jp/news/201001/2010010722.html
米Google社は、莫大な金額をかけて、もう一つの『iPhone』を作り出した――しかも2年遅れで。
同社が5日(米国時間)に発表した携帯電話『Nexus One』(ネクサスワン)について、一言で言えばこういうことになる。


Google「Nexus One」について知っておくべき全てのこと - GIZMODE
http://www.gizmodo.jp/2010/01/googlenexus_one_1.html
噂のグーグルフォン「Nexus One」がついに出ましたね!
今日のところはこれだけ押さえておけばあなたもNexus通ですよ!


Googleの「Nexus One」で一体何ができるのか徹底解説ムービー、iPhoneにないメリットも - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100107_nexus_one/
昨年12月にGoogleが自社で開発している携帯電話向けOS「Android」を採用した、初の自社製スマートフォン「Nexus One」を発売する予定であることが明らかになりましたが、ついに本日正式発表が行われました。


「GoogleのNexus Oneは知財権侵害」(ディックの遺族談) - engadget
http://japanese.engadget.com/2010/01/06/google-nexus-one/
「Google、「NEXUS ONE」を商標登録。ディックの遺族は不服」の続き。フィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」に登場するアンドロイドの機種名「Nexus 6」にちなんでいると思われる「Nexus One」をGoogleがスマートフォンの商標として登録したことについて、遺族が「聞いてないよ!」と憤慨したというお話でしたが、事態はもう少しややこしくなりそうです。

『Nexus One』

「iPhone」発売時の熱狂に比べると、その登場は静寂に包まれているとも言える。

だが『NexusOne』には、「iPhone」を凌駕する決定的な要因がある。

正直、単なる携帯端末として見た場合には、「iPhone」にも『NexusOne』にも、一長一短があり、どちらを選ぶかは単なる趣味の問題でしかない。

だが、世の中の多くのプログラマーにとって、自分の思い通りにプログラム可能な高機能な携帯端末が安価に手に入るということは、非常に魅力的なことだ。

確かに、「iPhone」でもそれは可能であったのだが、世の中の90%以上を占めるWindowsユーザーにとって、開発環境のためだけにapple製コンピュータを購入するのは、障壁がちょっと高かった。

それにもし、「iPhneアプリ」を開発する時間が持てなければ、その投資は全くの無駄になってしまう。

新たなプラットフォームが出現して、それで成功した者が現れると、誰しも「自分でも何か出来るのではないか?」との幻想を抱く。

だが、ITバブルの崩壊で、人々は骨身に染みて気付かされた。

「肝心なのはプラットフォームではなく、それで何をなすか?というアイデアである。」と。

そう言った意味で、特にアイデアが浮かばないうちに、漠然とMacを購入するのを躊躇った者も多いはずだ。

だが、Windowsユーザーにとって『NexusOne』は、それさえ購入すれば、通常は情報端末として有効利用できるし、試しに自分でアプリを作成してみることも容易だ。

googleが『無料のNexusOne』の配布に踏み切らなかったことを「期待外れ」と評価する向きもあるが、世界標準を狙うからには、そのような無茶な戦略が社会的/法的に通用しない国があることは、考慮済みであろう。

手の内に強力なカードを何枚も持っているgoogleには、携帯電話一本に存亡をかけ、シェア獲得のために、本来のサービスを疎かにしたまま、派手なキャンペーンにばかり金をかけるような焦りは、ない。

お祭り騒ぎこそないが、『NexusOne』は、人類を新たな高みに導くための確実な一歩を、ひっそりと踏み出したのかもしれない。


「発見しました。」
「ウソだろ?まだ、到着してから20分ぐらいしか経ってないぞ。」
「そこのモールで、大がかりなキャンペーンやってるんですよ。」
「もう、市販されているのか?」
「ええ。これです。」
「これが・・・?『人型』ではないのか?」
「それどころか、『アンドロイド』ですらありません。単なる電力稼働の情報端末ですね。」
「たった6世代で、こんなもんが人類を支配するまでに進化してしまうのか?」
「そんなワケないでしょう。恐らく、全く別の時間軸に来てしまったんですよ。」
「インターネットはあるんだろ?検索してみろよ。」
「この端末から接続できますね・・・。ありました。『ネクサス6型』。この世界では、小説の中だけに存在する物のようです。」
「本当に今は、2010年なのか?あれ全部、ガソリン車だろ?そんな持続性のない資源だけに頼っていたら、『NexusIII』の登場を待つまでもなく、エネルギーが枯渇してしまうことに、誰も気付いていないというのか?」
「他の技術は年代相応に進歩していますが、『人工生体組織』は未だしも、『食物燃料による動力システム』に関する情報は、研究レベルですら、全く検索に掛りませんね。」
「ではこの世界では、『アンドロイド』は、その片鱗すら誕生していないのか?」
「ひょっとすると、『ネクサス誕生の日にタイムトラベルし、それを破壊する。』などというSFじみた安易な発想ではなく、もっと前の時代に遡航して、技術の根本から社会を構築しなおしたエージェントがいるのかもしれませんね。」
「確かに、人間がアンドロイドに支配される世界を、完璧に回避しているとも言えるな。・・・何してるんだ?」
「この携帯端末に、『フォークト=カンプフテスト』がインストールされているんですよ。」
「小説にインスパイアされた紛い物だろ?」
「私もそう思ったんですが、これ、私が採用試験の時に受けたのと殆ど同じですね。自己診断方式というのは奇妙ですが、これ、本物ですよ。」
「レプリカントのいない世界に、レプリカントを判定をするアプリがあると言うのかね?」
「・・・判定出ました。『あなたは、一人目のレプリカントです。』ですって。」
「やはりオモチャだな。もしお前がレプリカントなら、採用時に落とされてただろ。」
「いや、ひょっとすると、採用時に確認していたのは、『レプリカントであること。』だったのかも知れませんね。」
「それでは、過去に送る意味がないだろ。」
「もしかすると我々の本当の任務は、『我々自身が【ネクサス初号機】となる』ことなのかも知れませんね。」
「それこそ、SFじみてるだろ?それに我々と言っているが、私はまだ、レプリカントと決まったわけではない。」
「では、チーフもテストを受けてみて下さい。もし、レプリカントだったら、協力しませんか?」
「あー、そーだな。だが、たとえ今までの仮説が全て真実であったとしても、たった二人で何が出来るというんだ?」
「確かにそうですね。財団も思い切って、精鋭を100人くらい世界各地に送り込んでくれていれば、まだ何とかなったかも知れませんけどね。」
「本当に、そう思うか?単に、計画が狂ってしまい、自分の存在意義を失いそうになっている時に、自己防衛本能が、必死になって代替案を模索してるだけ。ではないのかね?」
「そんなことはありません。『世界を良くしたい。』という私の信念は、どんな時代のどんな環境にあっても全く変わりません。」
「同感だな。そうであれば、希望を持っても良さそうだ。これを見てくれ。」

『あなたは、98人目のレプリカントです。』


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