未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




セッション』を観てきた。

普段は「アカデミー賞」受賞作品など見ないのだが、目覚ましテレビで「アカデミー賞特集」をやっている時に、これだけは気になっていた。

そして「鈴木亮平」君のコメントを聴いて、「これ、観たいな。」と、決めていた。

劇場で映画を観るのを唯一の贅沢にしている私は、六本木のTOHOシネマズスクリーン7での上映を期待していたが、残念ながら小さいスクリーンでしか演っていない。

半分諦めながらも他の劇場を探していると、TOHOシネマズ新宿で演っている。

結構大きいスクリーンだ。

「4/17(金)オープン」の文字にも心が躍る。


歌舞伎町。何年振りだろう。

若干電車が遅れ、新宿に着いたのが割とギリギリだったので、歌舞伎町の一体どこに出来たのか?ちょっと不安だったが、杞憂に終わった。

これ、間違いようがない。そういえばネットで、「新宿にゴジラ出現」的なタイトルは見ていたが、TOHOシネマズと認識してなかった。

改めて、「そうだよな。ゴジラ=東宝だったよな。」と納得。

着いたのが上映開始5分前ぐらいだった。

「コーヒー飲みたいけど、混んでるよな?」の危惧も杞憂に終わった。ガラガラだ。朝9時とは言え、違和感を覚える。

中に入る前からすでに「アキラ先輩」の声が聞こえた。「あれ?」と思いつつ、中に入るとそこには意外な光景が広がっていた。

ほぼ、満席だ。朝9時の歌舞伎町の映画館にもかかわらず。だ。

キャピキャピした雰囲気もない。誰も、ポップコーンなど食べていない。コーヒーすら憚られるぐらいだ。

本来、劇場でポップコーンとか売らないで欲しい。派なので、それはそれで嬉しいはずなのだが、やはり、違和感が残る。


映画は、期待通りだった。

いくらでも、つまらないメロドラマに出来てしまう題材にもかかわらず、最後まで硬派なストーリーを貫いている。

鈴木亮平君の、「この感覚はもう、この映画でしか味わえない。」の期待通りだ。

正直、あまりハードルを上げて、「なんだ、こんなもんか」と思われても心外なので、号泣する類の映画ではないのは、お断りしておく。

終映後、エンドロールが流れていても、満席の劇場は静まり返り、殆ど席を立つ人がいない。

映画の力もあるのだが、朝9時に観に来ているといこともあり、観客も映画好きの人が殆どのようであった。

まぁ、確かに、エンドロールの途中で席を立つのが憚れるような重苦しさはあったものの、なんか、映画好きの人が集まっている。といった感じが濃厚で、それが、妙に、嬉しかった。

暗黙の一体感。

恐らくTOHOシネマズ側も、そこまで読んでの、六本木での小スクリーン。

映画か好きな人は、是非!新しい劇場に来てみて!との声が聞こえて来たし、観客もみな、そんな幸福感に包まれていた。

一応言っておくと、「映画通」にお勧めしているわけではない。

年に数本、劇場で観るのを楽しみにし、もちろんSF超大作とかも大好きだし、実は単館系の映画はちょっと苦手だったりするけど、やっぱり映画って、素晴らしいよな!

って感じの人は是非、朝9時の回を堪能して欲しい。


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