荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

「たぬき湯」の風景

2021年02月25日 | 散文

墨田区の路地をフラフラ走っていたら、煙突に出逢いました。

 

「たぬき湯」です。たぬき~!? 初めて見る屋号です。普通、銭湯はツルカメや七福神や松竹梅などのめでたい名前を付けています。どういう謂われがあるのだろう?

 

煙突を見上げます。

 

寒空に立っています。

 

表に廻ります。隅田川七福神巡りという地域振興の企画があって、多聞寺(毘沙門天)から白鬚神社(寿老人)を結ぶ道です。古い街道だと思います。そこにも看板があります。そのめでたい街道に、「たぬき」です。「毘沙門湯」とかじゃダメなんですかね? ・・・そういえば、多聞寺に「たぬき伝説」の碑が有りました。そうか!そこからの命名でしょうか?

 

こちらが銭湯の入口です。

 

突然現れた、「大嶋菓子店」の存在が気になりました。

 

好い雰囲気です。まだ自販機が無かった頃は、湯上がりの客で繁盛したのでしょうね。

 

菓子店の向こうに煙突です。暫く眺めます。

 

古い街道を行きます。かつては商店街だった雰囲気です。

 

すっかり住宅街に変わった街道の先にスカイツリーが佇みます。

この時期、寒暖が交互にやって来ます。

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「富岳三十六景」の現場を訪ねて/五百らかん寺さざゐどう

2021年02月25日 | 散文

今日も千住宿場町通り商店街にあった看板の現場を訪ねています。

 

説明を転写します。

五百らかん寺さざゐどう4.jpg

五百らかん寺さざゐどう (ごひゃくらかんじさざゐどう)

東京都江東区大島四丁目

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五百羅漢寺(現在は目黒区に移転)は元禄8年(1695)に開山した黄檗宗寺院です。

内部に螺旋状の階段を持つ三階建ての栄螺(さざい)堂を建立しました。

内部の百観音を参拝するうちに高楼にたどり着き、外に出ると目に入ってきたのは富士です。

やっと着いたと荷物を下ろす旅人、川面を渡る風が心地いい。


 
あれが富士だと指さす町人や芸妓・子供、武士など様々な階級の人々。

人々の視線、板目、屋根の梁の線がすべて富士を指す構図となっています。

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五百らかん寺さざゐどう2.jpg

五百らかん寺さざゐどう1.jpg

 

江東区大島4丁目にやって来ました。こんな所に分かり易く在りました。

 

説明版も有りますが、葛飾北斎の「富岳三十六景」には触れていません。

 

基礎石ですね。

 

富士山はあちらです。

 

五百羅漢の石柱から見ると、地下鉄「西大島」駅のあるビルの向こうです。

 

ここは「江東区総合区民センター」です。利便性の良い場所に建てました。

 

公共の土地だった五百羅漢寺の跡地に公共施設を建てたのだと思います。ひょっとしたら、戦争で焼けたのかもしれません。この界隈は戦前から大工場地帯で何度も空襲されました。戦後の復興に際して、お寺の復旧より公共施設の建設が優先されたのかも知れません。

 

道路の反対側に「羅漢寺」が建てられています。

 

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