隅田川の鉄橋を総武線が行きます。
隅田川テラスの壁に浮世絵が飾られています。これは両国橋の絵です。
両国側です。
右側は日本橋方面の風景です。
壁画を追います。隅田川と両国の賑わいです。「東都名所両国繁栄河関之画」です。
「東都名所四季之内 両国夜陰光景」との文字があります。
移動して鉄橋に来ました。
対岸の花街「柳橋」の夕刻です。陽が傾いています。
「東都両国橋渡初之図」と読めます。
これは歌川広重の絵です。「大川とも呼ばれた隅田川に架かる両国橋を、西側から描いた図。両国橋西詰は、火事の延焼を防ぐために火避け地として空き地になっていたが、いつの間にか見世物小屋などが立ち並び、多くの人々が集まるようになった。手前に並ぶのは、両国界隈で遊ぶ人たち目当ての水茶屋である。
また東岸をよく見ると、上流からの川の流れを弱めるために打たれた、たくさんの黒い杭が打たれている。『百本杭』と呼ばれて親しまれていたものである。」
壁画に西日が当たります。「東都名所両国回向院境内全図」です。回向院の境内は相撲や見世物などが開催されていました。今でいうテーマパークです。
鉄橋を振り返ります。電車が行きます。鉄橋に映る西陽が冬らしからぬ眩しさです。上空に明るさが残っていて、水面が影っていきます。
早春の隅田川です。「春の麗の隅田川」には早いです。