荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

夏日の相撲部屋  誰も居ない。

2016年07月04日 | 散文
早いものでもう7月です。
夏日の清澄白河界隈です。


深川稲荷神社に来ています。
ここは深川七福神の一つで布袋様をお祀りしています。


故大横綱大鵬の名前が夏の日差しに照らされています。


7月10日から夏(名古屋)場所が始まります。
そんな相撲部屋を巡ります。
ここ清澄界隈には五つの相撲部屋があります。
先ずは尾車部屋です。

このような部屋全体像を掲載するは初めてだと思います。



いつものように玄関先のシャッターが閉まっています。


尾車部屋前の道路をちょっと行った所に高田川部屋があります。
ここでも全体像を撮ってみました。


日差しが強い午後です。




大嶽部屋です。
ここでも全体像を撮ろうと思ったのですが、高すぎて撮れません。


近づいて行きます。


静かな玄関前です。


山響部屋にやって来ました。


ここは元北の湖部屋です。


看板が替わっても、部屋前の雰囲気は変わりません。


錣山部屋です。


もともと玄関先がシンプルな部屋です。




ここは「横綱通り」と呼ばれています。
一代横綱の大鵬と北の湖が部屋を持った事からそう呼ばれました。

今でも案内板が残されています。

この案内板の後ろの店が元貴闘力経営の焼肉屋です。


案内板にあったとおり、ここからすぐの場所に「清住庭園」があります。
結局、相撲部屋でも公園でも、どこへ行っても誰も居ません。
暑いですものね。

10日から始まる夏場所もまた、懲りもせずに稀勢の里を応援すると思います・・・。

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東京の夏越の祓 茅の輪考

2016年07月03日 | 散文
今年は東京の夏越の祓を随分見学(?、そんな感じになっています)しました。
ここで総括したいと思います。
勿論これから記載する内容は、対象である神社の関係者にとって「余計なお世話」ばっかりです。

「亀戸天神」
各所を回っての結論ですが、ここの輪のくぐり方が正統だと思いますので、最初に記載します。


①輪のくぐり方
茅の輪の隣に絵と文字で説明している。
・左足で跨いで左の輪を回る。
・右足で跨いで右の輪を回る。
・左足で跨いで左の輪を回る。
・左足で跨いで本殿に進む。
都合4度茅の輪をくぐる。

②輪の形状
・真円に近いけど真円じゃない。
・輪は十分太い。
・輪の両脇の支柱にも茅を縦に配しているのが豪快というか、荒ぶる神を感じさせる。
・美しさは乏しい。

③総括
・正統な茅の輪くぐりの方法を案内板に記載して、伝統を継承しようとしている点を評価します。
・祀られている菅原道真公に似合わない無骨さが下町らしい。


「波除神社」


①輪のくぐり方
・「左足より3度くぐり祓い清めましょう」との記載板がありますが、この記載だけでは回り方がわかりません。
②輪の形状
・真円である。
・細くて綺麗。
・輪の両脇の支柱がむき出し。
・他と比べて小さい気がする。


③総括
・輪が細く真円で綺麗な茅の輪ですが、この繊細さは気風のいい築地の氏子とは違和感があります。
・茅の輪を支える支柱の取り扱いに工夫が欲しい。


「深川神明宮」


①輪のくぐり方
茅の輪の隣に絵を描いた看板があります。
・右に回る。
・左に回る。
・本殿に進む。
輪をくぐりのは3度。
・右から回るのはここだけ。

②輪の形状
・真円に近いけど真円じゃない。
・輪は十分太い。
・輪の両脇は石柱を構えている。
・美しさは無い。


③総括
・茅の輪を設置する石柱を構えているのは評価できます。
・全体的に無骨です。家康に付いて来た先祖の大阪人のセンスでしょうか。


「宇迦八幡」


①輪のくぐり方
・指定はありません。
 下町の八幡様なので、氏子以外の通りすがり(私とか)が来る事を前提にしていません。
・支柱とその隣の常夜灯との距離が狭いので回り難いと思います。

②輪の形状
・真円です。
・輪は十分太い。
・輪の両脇の支柱にも茅を縦に配しているが、量が少ないので裸の支柱よりマシな程度。
・美しい。
 ただ、輪を踏んだ跡があります。


③総括
・素朴さと厳かさを感じさせ、神社全体の雰囲気が好いです。
・氏子以外の来訪を前提にしていな潔さを感じます。


「烏森神社」


①輪のくぐり方
・茅の輪の左右に隙間が無いので回れない。

②輪の形状
・真円です。
・輪は細い。
・スッキリとシンプル。


③総括
・何より、茅の輪が参道の入口と本殿前の二ヵ所にある(ここだけでした)のが個性的です。
・飲み屋街にあるにしてはスッキリと纏めています。
 嫌みの無い纏め方です。


「氷川神社」


①輪のくぐり方
・指定はありません。
・茅の輪を越える足の左右も分かりません。
・茅の輪の左右が狭いので、回りにくい。
②輪の形状
・ほぼ真円です。
・輪はそこそこ太いが野暮じゃない。
 都心で磨かれたセンスを感じます。
・美しい。

③総括
・神社全体の厳かさ、神聖さがあります。
・来年も来たくなります。


「乃木神社」


①輪のくぐり方
・指定はありません。
 というか、本殿前の鳥居に設営されていて、左右に柵があるので回れません。
・茅の輪を跨ぐのでなく、輪の上に板の階段を渡して通る形式。

②輪の形状
・鳥居に一杯いっぱいの長方形(トースト型?)です。
 円じゃない茅の輪を初めて見ました。
・輪はそこそこ太いが野暮じゃない。


③総括
・氷川神社と同様、神社全体の厳かさがあります。
・キンキラキンの神社よりこちらの趣が好きです。


「東京大神宮」


①輪のくぐり方
・輪を越える足の指定はありませんが、左、右と回って、正面の本殿に向かう。
 輪をくぐるのは都合3度。

②輪の形状
・真円です。
・細身で美しい。


③総括
・スッキリと美しい茅の輪です。
もう少し茅の輪を設置する支柱の処理を綺麗にするとなお更可。
・参拝客が多く、殆どが若い女性なので、行事が華やかに施行されている。


「根津神社」


①輪のくぐり方
・茅の輪を越える足の左右の指定はありません。
 茅の輪をくぐって左に回り、右に回って本殿に向かいます。
 都合3度茅の輪をくぐる。

②輪の形状
・真円です。
・清潔感漂う美しい輪です。


③総括
・神社全体の厳かさがあります。
 流石は、五代将軍綱吉が兄綱重の子綱豊(六代家宣)を養嗣子に定め、氏神根津神社にその屋敷 地を献納、世に天下普請と言われる大造営を行なっただけの事はあります。
・唐門と本殿の間に置かれた真円の茅の輪から前後を覗くと、その華やでかつ厳かさに思わず手を合わせたくなります。
 信心を起こさせる為にはそういった演出が必要です。


「日枝神社」


①輪のくぐり方
・輪を越える足の指定はありませんが、左、右、左に回って、正面の本殿に向かう。
 正統派です。

②輪の形状
・真円で美しい。
・派手な本殿を引き立てます。
 都心で磨かれたセンスを感じます。


③総括
・神社全体の華やかさがあります。
 この華やかさは色彩の乏しい古代において、庶民の目を奪って、信者を増やすことに大いに貢献したと思います。
 ひとがイケメンや美女に惹かれるように、みてくれって大事だと思います。

「神田明神」


①輪のくぐり方
・輪を越える足の指定はありませんが、左、右、左に回って、正面の本殿に向かう。
 正統派です。
・茅の輪を跨ぐのではなく、板の上を渡ります。

②輪の形状
・真円です。
・太い輪が豪壮です。


③総括
・神社自体が江戸総鎮守の艶やかさです。
・昔ここでAKB48が成人式を挙げました。
 そんな華やかさに相応しい雰囲気があります。
・この煌びやかさが集客に必要な要素の大きい部分です。


「素盞雄神社」


①輪のくぐり方
・輪を越える足の指定はありませんが、左、右、左に回って、正面の本殿に向かう正統派です。

②輪の形状
・真円じゃない。
・輪は太く、下町らしい武骨感がある。

③総括
・素盞雄命を連想させる茅の輪の造りです。
・茅の輪は美しくは無いが力強く、これも信心を高める手法だと思います。


「愛宕神社」


①輪のくぐり方
・指定はありません。
 茅の輪を越える足の左右も分かりません。
・茅の輪の左右が狭いので、回らないでそのままくぐって本殿に向う形態です。

②輪の形状
・輪ですが円ではありません。
・輪は太く野趣的。


③総括
・門の朱色と茅の輪の緑が鮮やかです。
 茅の輪の真円の美しさで惹きつける神社をここまで多く見てきましたが、色彩で人を引き付ける茅の輪は初めてです。
 恐らくここだけだと思います。
 茅が新鮮な緑を保っているからこそできる演出です。
 「見た目」って大事だと思います。

以上、長らくのお付き合いありがとうございました。
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素盞雄神社/夏越の祓

2016年07月03日 | 散文
ここでも夏越の祓の行事を行っていました。

旧日光街道に面した、平安時代から在る古い神社です。



お参りします。




綺麗な真円ではないのがちょっと残念です。


輪のくぐり方の説明版があります。
神社毎に区々のようですが、おそらくこのくぐり方が正式だと思います。
その根拠は、本殿にお参りするまでの所作が一番多い事なのですが・・・。


この神社は千住大橋の袂に在ります。
そのせいでしょう、こんなモニュメントがあります。
松尾芭蕉が大橋を渡るところのミニチュアです。

すぐ北側に千住大橋があるのですが、実は「芭蕉矢立始めの地」が大橋の南北両岸にあるのです。
察するに、彼は深川から船で千住に着いた事は分かっていますが、橋のどちらに上陸したか(橋を渡ったのか否か)は定かでは無いようです。

境内では瑞光石が祀られています。
巫女さん(女官?)がお世話をしていました。

当神社の説明
「御祭神素盞雄大神・あすか大神が光を放ち降臨した小塚の中の奇岩を「瑞光石」と言います。
  文政12年(1829)編纂の「江戸近郊道しるべ」には、千住大橋架橋の際、この瑞光石の根が大川(現隅田川)まで延びていた為に橋脚が打ち込めなかったという伝承が紹介されています。」

「元治元年(1864)には富士塚を築き浅間神社を祀り、門前の茶店では疫病除けの麦藁の蛇が土産に売られるなど、富士参りの参詣者で賑わいました。」

先日都内神社の富士塚が山開きをしたとのニュースがありました。
ここでも行ったのでしょうか?

茅の輪の向こうに神楽殿を望みます。


東日本大震災の後、この神楽殿に1万羽はあろうかという折り鶴がつるされていました。


被災地の復興を祈念して折られたものです。

折り鶴の向こうに、見知らぬ人の幸せを祈って鶴を折る人々がいます。

私なりに思い入れがある神社です。



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神田明神/夏越の祓

2016年07月02日 | 散文
神田明神です。


東京で一、二の華やかな神社だと思います。
日枝神社と甲乙付け難いです。


唐門をくぐります。

向こうに茅の輪が見えます。

茅の輪越しの本殿です。


作法どおりに輪を回って進みます。


お参り前に、本殿脇に行きます。
明神下の目明しといえば、銭形平次でしょう!


本殿に上がります。


本殿から境内を見ます。
朱と緑が鮮やな世界を創り出しています。

江戸総鎮守の華やかさです。

ここではゾロゾロと次々に輪をくぐります。


東京大神宮の整然さとは違います。


庶民的というのでしょうか?


神田祭が行われる神社の茅の輪くぐりです。

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日枝神社/夏越の祓

2016年07月02日 | 散文
梅雨の曇り空の日枝神社です。


仰ぎ見る石段です。


日枝神社の唐門です。
緑葉の中に鮮やかに佇んでいます。


門の向こうに茅の輪が見えます。


お参りを終えたサラリーマンの一団のようです。

企業に穢れがあったのでしょうか?

境内に入ります。
茅の輪が設置されています。


参拝者が多いです。


綺麗な真円の向こうに本殿が佇んでいます。
華やかな本殿です。

こういう絵は信心を誘発します。
祭事の基本ですね。

輪をくぐります。
ここは左右に回る事ができます。


華やかで鮮やかな本殿です。


この色彩はありがたさが増し増します。
氏子は神社を尊崇し、寄付も集まると思います。

神社運営の基本です。

振り返ります。


色々な神社を参拝していますが、東京で一番派手(鮮やか、華やか)な神社だと思います。


石段を下りて、もう一度振り返ります。
薄暗い緑の中に朱が映えます。

思わずおじきします。
そうさせるのが神社造営のポイントです。





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東京大神宮/夏越の祓

2016年07月02日 | 散文
飯田橋の東京大神宮に来ました。

ここでも夏越の祓の行事が行われています。

随分混んでいます。


なるほど、前の人が輪の左右回り終えるのを待っているようです。


当然ですが、みんな左右に回っています。




ここの輪くぐりの特徴は、一人が完全に左右回り終えるまで、次の人は待っている事ですね。




本殿周りの様子です。


ここは縁結びの神様で、有名女優が結婚式を挙げたところです。


従って、参拝者の殆どが若い女性です。




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根津神社/夏越の祓

2016年07月01日 | 散文
根津神社に来ています。

神社毎の特徴を確かめたくて、できるだけ多くの「夏越の祓」を訪問してやろうと思っています。

重要文化財の唐門の向こう、本殿前に茅の輪が見えます。




綺麗な真円の茅の輪です。


美しい姿です。


輪をくぐって本殿にお参りします。


本殿から唐門を振り返ります。
そこに茅の輪があります。

本殿に参拝して帰る時に見る景色です。

これはもう、ありがたさが増し増します。
拝みたくなる絵です。

祭事にはこういった「綺麗さ」が不可欠だと思います。

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旧乃木邸

2016年07月01日 | 散文
乃木神社の丘の上、乃木公園の隣に旧乃木邸があります。


つまり、全部が乃木希典の邸宅地だったのでしょうか?


邸宅は質素な趣です。




門の右手に厩があります。


陸軍大将だけあって馬を大事にしていた様子が窺えます。


「す」号の厩です。

旅順開城時に敵将ステッセルから贈られた愛馬です。
敵将の名の「す」です。
以後自死するまで彼の正馬でした。

「あらたま」号の厩です。

「す」号の子供らしいです。

新潟での辻占い売りの少年とのエピソードの像です。

大将然とした像でないところが彼らしいです。

庭に下りてみます。


庭から乃木公園へ上がる石段があります。


公園から庭を見ます。

庭の向こうが乃木神社です。

再び庭に下ります。
「えい血の所」の案内板がありました。

殉死された時、血がついた物を埋めるところです。

乃木希典は何故殉死したのでしょう?
奥様を連れて・・・。


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乃木神社/夏越の祓

2016年07月01日 | 散文
乃木坂にやって来ました。
高層マンションを向こうに乃木神社が佇んでいます。
六本木へ向かう坂の途中です。


日露戦争の英雄らしい風景です。


本殿前の鳥居に茅の輪があります。


初めて見ました。
鳥居いっぱいの茅の輪です。

勿論左右に回る事はできません。

輪をくぐって本殿に進みます。




質素、侘び寂びを感じさせる本殿です。

同じ日露戦争の英雄を祀っている東郷神社とは違う雰囲気です。
私はこの佇まい、好きです。

本殿脇にこのような置物があるのも乃木希典らしいと思います。


境内を振り返ります。


参道を戻ります。




戻る参道の右手に、丘の上に向かって旧乃木邸の裏門がありました。


庭の向こうに邸宅が見えます・・・。

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