写真1 畦のヨタ(脱穀時に短く切り刻まれた稲の稈・葉など)が燃え始める 12:34
写真2 畦のヨタにマッチで火をつける 12:30
写真3 周りのヨタをかぶせる 12:30
写真4 ヨタ焼きの煙たつ田んぼ 11:24
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2009年09月26日、農道の前方に煙(写真4)
近づくと女性が田んぼでヨタ(脱穀時に短く切り刻まれた稲の稈・葉など)を焼いている
脇の農道には男性
女性は86歳のAさん(写真1~写真3)
男性は息子さん(1950年生まれ。Aさんとは下記の一般住宅地に別居)
ご両人に次のように教えていただく
1.ヨタ焼きには気をつかう
数年前、一般住宅地に近い田んぼでヨタを焼いたら苦情がきた
そのため、Aさんは気をつかい、そこではヨタを焼かない
しかし、Aさんは教える
我々は先住の農民、ヨタ焼きは稲作に不可欠で短時間に終わる、と
さらに、先ほど国道近くで焼いていると(写真4の頃か)、トラック運転手が窓を開け、唾をペッ、と吐いた
ヨタ焼きを止めろ、と言うような仕草だった
Aさんの話を聞き、筆者は連想した
移住者や開拓者に追われた各国の先住民を
いや、先住民だけではない、農業とて同じ
2.ヨタ焼きは来年の田植と害虫駆除のため
ヨタ焼きをしないと、シロカキのときヨタが浮き出る
そのヨタが田植後の苗を傷める
具体的には、苗が根を十分張ってない頃、風下にヨタが集まり、そこの苗を浮き上がらせる
あるいは、集まる途中で苗を浮き上がらせる
ヨタ焼きは害虫駆除にもなる
3.ヨタ焼きは稲藁利用衰退のため
昔、息子さんが若い頃、稲藁(乾した長い稈・葉)を縄、莚、叺、飯炊きなどに利用
そのため、ヨタ焼きは必要なかった
4.耕起・田植は委託
Aさん宅は刈取り、耕起、田植えを委託している
1台1,300万円で5年更新のコンバインなど農業機械を購入するのは不経済
シロカキは息子さんが行い、除草、水管理は息子さんやAさんが行う
引用・参考文献等:弊ブログ2011年06月01日・09月22日
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2009年09月26日 撮影地:埼玉県幸手市