
写真1 神明側のアオサ網。海を挟んで右前方は賢島、中央前方に弁天島。

写真2 賢島のアオサ網、緑のハンモック。国道167号、神明と賢島の間、小瀬戸に架かる橋上から撮る。

写真3 賢島と神明を分ける小瀬戸を神明漁港方面へ帰るモーターボート型漁船。住宅は賢島。手前のアオサ網は神明側

写真4 びっしり伸びたアオサ、摘み採りを待つ。

1.英虞湾に緑のハンモック
2013年02月02日、鵜方駅⇒国府⇒国府白浜⇒渡鹿野島⇒国府白浜⇒国府⇒鵜方駅の順に賢島へ向かう。
この間の出会い等は既に当ブログで紹介。
賢島駅の手前、左の海、英虞湾にノリ養殖と思しき緑のハンモックが目に入る。
緑のハンモックは間崎島へ行く渡船の左右にも、真珠養殖筏とともに多く見られた。
真崎島で聞くと、海苔佃煮「えどむらさき」の原料となるアオサノリ・アオサ(ヒトエグサ)の養殖網と教えていただく。
他の藻類が付かないように、網は干潮時に海面から離れる高さに張ってある。
アオサは乾燥に強く、ケイ藻など乾燥に弱い藻類が付きにくくなる。
間崎島からの帰り、16:48~17:10に撮った一部が写真1~写真4。
2.真珠養殖に替わりにアオサ養殖、しかし・・・
英虞湾と的矢湾では、1956年(昭和31)頃からアオサ養殖が始まり、
真珠養殖に陰りが見えた1960年代後半、昭和42年頃からアオサ養殖が増えた。
生産量のピークは、英虞湾465トン(1974年・1979年)、的矢湾476トン(1972年)、両湾計908トン(1979年)。
その後、富栄養化、塵芥など養殖漁場環境の変化、安定しない生産量と品質による経営不安定などから、
生産量は年々減少傾向にある。
平成2010年(平成22)には英虞湾196トン、的矢湾96トン、計292トンになった。
ピーク時の約1/3に減少。
引用・参考文献等:*当ブログ2013年02月17日・同月16日・同月15日・同月14日・同月13日、*志摩市あおさプロジェクトHP
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2013年02月02日 撮影地:三重県志摩市阿児町神明