おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

肥しになる干し海藻

2014年05月23日 00時00分00秒 | 漁業・漁村

写真1 タテアミサバキで落とされた海藻、アモト


写真2 天日干しされているアモト 鳥羽市相差漁港の防潮堤下


写真3 天日干しされているアモト 写真2に同じ


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 タテアミサバキの高齢夫妻。
 夫は75歳(1939年生まれ)、妻は73歳(1941年生まれ)。
 さばきながらコンブのような海藻を落とす(写真1・注1)。
 コンテナに入れず、コンクリートの上に。

 筆者には不思議、“これは何ですか”と聞く。
 奥様がさばきながら、次のように返答。
   アモト
   <アモト、捨てるんですか> いや、畑に敷く、肥し。
   <肥し、これが> うん、ナス、キュウリ、トマトの下に、乾かして。
 なるほど、身近なアモト、海藻が肥料となる、まさに地域資源。
 話を聞き終え歩くと、天日干しアモトを発見(写真2・写真3)。

 筆者は聞きながら、歩きながら、三浦半島漁村の「浜浅葉日記」を想起。
 天保05年から明治35年に、相州三浦郡大田和村(注2)の浅葉家親子3代が記した。
 この日記に海藻・海草を肥料として使う記事がある。
 ちなみに、江戸市中の回漕人糞尿を使う記事もある。
 以上、海藻・海草肥料の今昔。

 注1:筆者は、アモトがコンブやワカメ、ヒジキのような海藻・胞子植物か、
    アマモやイトモのような海草・種子植物か判別できない。
    ここでは、形状がコンブに似るので海藻と記す。
 注2:現横須賀市太田和
 引用・参考文献等:弊ブログ2014年04月24日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年03月29日 撮影地:鳥羽市・相差漁港
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