おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

でっかいタイヤ JR久留米駅前に鎮座

2012年10月16日 06時16分37秒 | 施設等

写真1 JR久留米駅前の、でっかい、太いブリヂストンタイヤ


写真2 軽四輪車やタクシーと見比べてください。軽四輪車百台超? のタイヤ


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1.JR久留米駅前にでっかいタイヤ
 福岡県久留米市田主丸町(くるめしたぬしまるちょう)を目指し、JR久留米駅で乗り換え。待ち時間に駅舎窓外へ目をやる。
 えっ!、と息をのむ、でっかいタイヤ。とにかくでっかい、太い。直径約4m・約5tの世界最大級のタイヤ(写真1・写真2)。鉱石運搬車などに使用される。

2.日本の、世界のタイヤは久留米から
 案内板を読むと次のようである。
 1918年(大正7)、石橋重太郎・正二郎兄弟は「日本足袋」(現「アサヒコーポレーション」)を設立。同社は、1923年(大正12)、ゴム底地下足袋の販売を開始。
 さらに、同社は1930年(昭和5)年、自動車タイヤの試作に成功。翌1931年(昭和6)、石橋正二郎は「ブリッヂストンタイヤ」(現「ブリヂストン」)を久留米市に創立し、自動車専用タイヤの輸出を開始。現在に至る。
 足袋⇒ゴム底地下足袋⇒ゴム靴⇒タイヤと変化・発展するゴム産業が久留米市に展開。

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年10月13日 撮影地:福岡県久留米市
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タテハモドキ 発生地は北上中

2012年10月15日 04時45分27秒 | 昆虫

写真1 前翅と後翅に突起状尖りがなく、全体が丸みをおびるので夏型のタテハモドキ


写真2 写真1と同じ個体


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1.南方系蝶のタテハモドキに遇う
 2012年10月13日、風は弱く快晴の12時過ぎ、九大線田主丸駅の近く
 刈り込まれた小河川土手と水田畦にツマグロヒョウモンの雄1頭、雌2頭
 雌1頭は土手の草に卵を産みつけている

 さらに、見慣れない蝶1頭(写真1・写真2)
 翅の表に目玉模様。美しい
 調べると、南方系の蝶、タテハモドキ
 前翅長26~36mm

2.タテハモドキ発生は温暖化で北上中
 本種は台風に乗り飛んで来る迷蝶の類だった
 近年、温暖化の影響もあるのか、ツマグロヒョウモンと同じく発生地は北上中
 12年ほど前、福岡市での本種発生が新聞記事(西日本新聞2000年09月21日夕刊)になるほどだった
 学名:Junonia almana タテハチョウ科

 引用・参考文献等:*虫navi(http://mushinavi.com/) *弊ブログ2011年01月06日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年10月13日 撮影地:福岡県久留米市田主丸町
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なに なさってんですか67 ヨタ焼き

2012年10月14日 09時13分52秒 | 農業

写真1 畦のヨタ(脱穀時に短く切り刻まれた稲の稈・葉など)が燃え始める 12:34


写真2 畦のヨタにマッチで火をつける 12:30


写真3 周りのヨタをかぶせる 12:30


写真4 ヨタ焼きの煙たつ田んぼ 11:24


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 2009年09月26日、農道の前方に煙(写真4)
 近づくと女性が田んぼでヨタ(脱穀時に短く切り刻まれた稲の稈・葉など)を焼いている
 脇の農道には男性
 女性は86歳のAさん(写真1~写真3)
 男性は息子さん(1950年生まれ。Aさんとは下記の一般住宅地に別居)
 ご両人に次のように教えていただく

1.ヨタ焼きには気をつかう
 数年前、一般住宅地に近い田んぼでヨタを焼いたら苦情がきた
 そのため、Aさんは気をつかい、そこではヨタを焼かない
 しかし、Aさんは教える
 我々は先住の農民、ヨタ焼きは稲作に不可欠で短時間に終わる、と
 さらに、先ほど国道近くで焼いていると(写真4の頃か)、トラック運転手が窓を開け、唾をペッ、と吐いた
 ヨタ焼きを止めろ、と言うような仕草だった
 Aさんの話を聞き、筆者は連想した
 移住者や開拓者に追われた各国の先住民を
 いや、先住民だけではない、農業とて同じ

2.ヨタ焼きは来年の田植と害虫駆除のため
 ヨタ焼きをしないと、シロカキのときヨタが浮き出る
 そのヨタが田植後の苗を傷める
 具体的には、苗が根を十分張ってない頃、風下にヨタが集まり、そこの苗を浮き上がらせる
 あるいは、集まる途中で苗を浮き上がらせる
 ヨタ焼きは害虫駆除にもなる

3.ヨタ焼きは稲藁利用衰退のため
 昔、息子さんが若い頃、稲藁(乾した長い稈・葉)を縄、莚、叺、飯炊きなどに利用
 そのため、ヨタ焼きは必要なかった

4.耕起・田植は委託
 Aさん宅は刈取り、耕起、田植えを委託している
 1台1,300万円で5年更新のコンバインなど農業機械を購入するのは不経済
 シロカキは息子さんが行い、除草、水管理は息子さんやAさんが行う

 引用・参考文献等:弊ブログ2011年06月01日09月22日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2009年09月26日 撮影地:埼玉県幸手市
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なに、なさってんですか66 草を取ってる 

2012年10月13日 07時09分47秒 | 農業

写真1 腰を曲げて鍬を使うおばーちゃん。かつての我が国の農業を想う。


写真2 くわさき(鍬先)の減り具合に、おばーちゃんの来しかたを想う。


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 2012年4月21日、鹿児島県の農村を歩いていると、腰を曲げて鍬で耕す高齢のおばーちゃん。次のように声をかける。
 
  <今、どういう作業を、なさってんですか> あのね、キョーイモを植えてんのよ
  <キョーイモ> うん、イモよっか先に草が出て、
  <いつ植えたんですか> えーとね、はつか(20日)ぐらいたつかねー。
  <草をとってんだ> あたしね、少しでもと思って(草を取っている)。棒が立ってるでしょ。
  <あー、棒が立ってるのがキョウイモを植えてある列なんだ> うん。
  <これ、年期がいった鍬ですね、ここが欠けて> でしょー。え(柄)がとれて短くなった。
  <これは、なんという鍬ですか、名前がついてんですか> なんという鍬ですかねー。ハガネがねー、
  <あー、鍬の先が、何回もハガネ屋さんに出したんですか> いや、買ったまま。
  <何年ぐらい、つこーてんでうか、40年ぐらい> ですよね
  <わたしゃ、昭和23年生まれだけど、おばーちゃんは何年うまれ> よねん(昭和4年、83歳)。 

 以上の話を聞きながら、日本農業の機械化前の多労、手作業、鍬耕を思う。さらに、現状の女性化、高齢化を想う。

  撮影・執筆者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年04月21日 撮影場所:鹿児島県湧水町
 
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コサギ採餌 シイナの田んぼ

2012年10月12日 04時01分52秒 | 野鳥

写真1 シイナ(稔ってない殻だけの籾)をつける刈株の田んぼで採餌するコサギ


写真2 頸を折り曲げ、獲物を狙っている。写真1と同じ個体


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1.農業排水路からシイナの田んぼへ飛び去り、採餌のコサギ
 10月初旬、オオカマキリの毛虫捕獲を撮った日(当ブログ2012年10月10日紹介)、
 その翌日ダイジャ様造りを撮った日、
 ともに同じ農業排水路の側道を歩く。
 両日ともに、ほぼ同じ所から小型の白いサギ1羽が飛び出し、シイナの田んぼへ下りる。
 そこで、ゆっくり、ゆったり、独特の歩様で餌を探し、グイ、グイとのみ込んでいる。
 そのサギは嘴と両脚が黒のコサギと同定。
 この時季は、昼間、群れや番いでなく、単独で行動しているようだ。

2.都市近郊水田地域の農業排水路はドブ状態
 農業排水路は丈の高い雑草が繁茂し、淀み、ドブ状態。
 これは、宅地化が進行し、家庭雑廃水がたれ流され、農家、非農家ともに無関心、
 他人任せで、協働による管理作業が無くなった都市近郊水田地域の現実。

3.都市近郊水田地域の農業排水路も管理・清掃が必要
 ドブ状態の農業排水路でも、コサギは、この地に生を享けたゆえ、餌を探していたのであろう。
 私は繁茂雑草に遮られ、コサギを視認できなかった。
 しかし、コサギは探餌を邪魔した私の気配、足音を感知して避難したと考える。
 自然の中での、人間と共生するなかでの危険感知力に、生き抜く術に感心する。
 同時に、コサギなど野鳥のためにも、住民のためにも、農業排水路の管理・清掃の必要性を痛感。
 ましてや、農業用水路の管理・清掃は必要。
 学名:Egretta garzetta サギ科

 引用・参考文献等:当ブログ2011年03月10日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年10月07日 撮影地:埼玉県久喜市
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