賢所で忌み言葉は使わない。
その意義が理解できたならば、極力そんな言葉は使わないほうが
賢明かと感じる。
前々から気になっていた、とんびが群れる地点のことを師匠に問うと、
ポツリと
「不自然な周波数が出ていて、それにとんびたちが反応しているのだ。
あれは、彼ら仲間内では、集まる時に発せられるのだが、それが、
あの地点から発せられている。それに反応して、彼らが集まって
しまっている。行ってみると、とてもよくわかるよ。」
と、返事。
実際、行ってみると、(この日は、近寄ることができる場所の上空で
群れていた。)団地内の一角にある電柱の上。
「あれから、出ている周波数に、彼らとんびが集まってしまっている。
彼らの自然に割り込んでいるんだ。」
指差す先に在るのは、電柱に取り付けられたトランス。
確かに今は使用量が増えていると思われる時間帯だ。
トランスからはジーという音が出ているはずである。
「自然にあるべきの彼らの生活に、人間の生活が、(不自然なものを)
割り込ませている。」
そう、師匠が言った翌日。この近くでまだ2年仔ぐらいのとんびが道路
で死んでいた。また、その上空をとんびたちが群れていた。
知らせあったのだろう。
やがて、白い羽を羽ばたかせた鳥もとんできた。
鷹か、多分この地の主なのだろう。
この数日、ミツバチが減っていることを新聞や、テレビが取り上げて
いたが、養蜂家の方の話では、レンゲが減っていることも関係して
いるらしい。
私が子供の頃は、どこの田んぼにもレンゲが咲いていた。
かつてはレンゲが肥料の役割を果たしていたが、今は化学肥料が
あるので、レンゲの種を撒く農家は少ない。
それを自然というか、不自然というのかはわからないが、
そうやって、何かを変えて得たり、失ったりして、今という世界で
私たちは生きている。
庭に、ワイルドストロベリーの花が咲いた。