
別名の「赤まんま」のほうがなじみのある イヌタデ。
穂が白っぽくなっています。
花が咲いているためです。

白い花弁が5枚、雄しべとめしべを覆っています。
おっと、花弁ではなかったです。
では、萼片と呼ぶのか?
タデ科のばあいは 萼片 とも呼ばないそうです。

それが、花の外側で葉的で保護器官として機能しているときは 「萼片」(萼片の総体を萼)、
それが、花の内側で昆虫の誘因となるためなどに色づくことが多い器官を花弁(花弁の総体を花冠)と呼びます。

タデ科の場合は、「それ」は通常5枚ですが、
5枚の間に大きな形態変化がなく、機能が分化していないので、
萼片とか 花弁とは 呼ばず、「花被」と呼びます。
元は 5枚の花弁と 5枚の萼片のあったものが 花弁のほうが
退化して 萼片だけ残ったのかもしれません。
けれど それが証明されていないので
「花被」と総称しているということらしいです。