
時折の雨の合間に撮った オオニシキソウ。
大きな果実が生っていますが、直径 2mmも無いくらい小さいです。

中央の 大きな果実の 左に 小さな果実の赤ちゃん(子房)があります。
子房の先端にある白っぽいのが柱頭。
これらを包んでいるゆりかごのような葉が 杯とか カップ といって
杯から 雌しべや雄しべが 形成されるんです。
杯(カップ)は 容器ではなくて
杯の一部分が雌しべや雄しべに変態(メタモルフォーゼ)するんですね。

今度は 反対側から 見てみます。
そうすると 杯 がよく分かります。
この 杯 は色づいてきています。
画像は 暗くて 粒子が荒れていますが、中央の2つの花に注目してみましょう。
向って右手の花は 杯の向こうに(奥に)果実があります。
左手の(ピントが合ってませんが)花は 杯の中に子房と柱頭があります。
子房は 受粉して膨らんでくると、杯から柄を出して
杯の外にぶらさがって 大きな果実に膨らんでいきます。

じゃ、杯の先端についている白い花びら状のものは何か?
というと、これはその内側の卵形の粒=蜜腺 の付属体
と呼ばれるものなのです。おそらく 虫が蜜のありかを
突き止めやすいように 目印 になっているのではないか
と言われています。