アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アレチウリ - 矢作川(愛知・岡崎)

2018-09-18 20:06:27 | みんなの花図鑑

既出ですが、アレチウリの 雄花です。
アレチウリの花は 雌雄同株ですが、雌雄異花 です。


雄しべは花糸も葯も合着し、キノコのような形になっている。
(松江の花図鑑)



雌花に移る前に、巻いたツルをご覧ください。
ツルは五角形で、芯が空洞で、ツルの周囲には毛があります。



これが アレチウリの雌花です。
雌花は十数個の花が集まって咲いていて まるでくす玉のようです。



若い果実です。
まだ花弁がついている果実もあります。



花弁がすべて落ちた果実です。



時間的に遡って、これはまだ蕾の雌花です。
ところがよく見ると、つぼみの下の子房は 受粉する前なのに 結構大きいのです。



エノキグサ - 愛知県豊田市

2018-09-18 07:54:47 | みんなの花図鑑

柳川瀬公園の近くの田んぼの畦で、また
エノキグサを観察してきました。
エノキグサは 他のトウダイグサ科とちがって、
雄花が 杯の外から伸びていることが多いです。
イヌタデの花のような赤い穂がそれで、白い部分が雄しべということです。
面白いのは 雄花の穂の先っぽに <雌花>が乗っかっていることがある、
ということです(右手の穂)



雌花のほうは いかにも トウダイグサ科の植物らしく、
編み笠状の緑色の苞葉に包まれて、杯状花序の形をしています。
子房は緑の球形で、先端の柱頭の部分だけわずかに赤くなってます。



球形の子房は ひとつの苞葉の中に、3~4個あることが多いです。
横に 雄花の赤い穂が立っていますが、苞葉の中からではなく、
そのすぐ横から 伸びているように見えます。



この雌花の子房は 5つに分かれているように見えます。
横に 対応する雄花はありません。
数の上では こういうタイプ(雌花単独)が多いです。



この苞葉(というか、杯)のばあいは 雄花が同居しています。
同居タイプでは 雄花は小さいことが多いです。



エノキグサの一般的な 花序の構図です。