アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ナツメ - 安祥城址公園

2019-07-09 20:41:18 | みんなの花図鑑

ナツメの木に花がついてるのは知ってましたが、あまりに小さいので、良く晴れた日に・・・
なんて思ってたら、実になっちゃいました。




今は、実の方が良く目につきます。




おー、これは!(ピントが甘いけど)まさしく ナツメの実の赤ちゃんが 誕生したところ )^o^(




花は直径5㎜ほどと小さく・全体が淡い柳色を呈して目立ちませんが、咢と花弁が5枚そして花盤1個と雄しべ5本・雌しべ1本、から構成されています。





咢の方が花弁より大きくて立派で、花弁は小さくて咢と咢の間に雄しべを囲うように位置し、しかし全体としては幾何学的な均整のとれた星状の花となっています。








ヤブガラシ - 安城市

2019-07-09 18:19:31 | みんなの花図鑑

ヤブガラシは ブドウ科。「標準和名はヤブカラシ。」(wiki)




お皿の上に 蜜を乗っけてる。ときには 皿から 溢れるほどの蜜。アリたちのレストランだ。




ヤブガラシの花は、咲きはじめは花柱が短く、やがて花柱が伸びて、雄しべと緑色の花被片が脱落する。その後、オレンジ色の花盤がピンク色に変わり、花期を終える。




茎についている 謎の球体。これは 蜜が皿からこぼれて丸まったものか?

「この正体は Pearl bodies (真珠体)あるいは Pearl glands (真珠腺)とも呼ばれている植物体由来の栄養体なのだという。

 何と、植物が自分を守るために虫に与えている餌となっているとの見解もある。そうであれば、花外蜜腺で推定されている機能と同様ということになる。

 ブドウのツルや葉裏についたものでは Grape pearls (ブドウ真珠)あるいは Sap balls(樹液球)と呼んでいて、Guttation(溢液現象)であるとしている。

 国内のぶどう栽培家の間でもブドウの真珠腺 として、全く害のないものとして知られている。」(ヤブガラシの謎の球体の正体




フェンネル(ウイキョウ)- 安城市EB

2019-07-09 18:06:39 | みんなの花図鑑

セリ科ウイキョウ属の多年草。




ハチが蜜を吸いに来ている。




キク科のように 蜜が花筒の奥深くという訳ではないので、アリでも ハチでも簡単に密にありつける。





これで、ほぼ開花した状態。小花の花冠は カールしているのが特徴。




花盤が盛り上がっている。もしかしたら、これ全部 蜜なのか )^o^(




オミナエシ - 安城市EB

2019-07-09 17:52:27 | みんなの花図鑑

オミナエシは 秋の七草のひとつですが、早いものは 6月から咲くそうです。




「オミナエシは、日当たりのよい草原に見られる植物です」(みんなの趣味の園芸)とか 「日本全土の日当たりのよい山野の草地に生える」(野に咲く花)とありますが、なかなか草原では見られなくなりました。これも 畑に植わっているものです。




花は直径4mmくらいで、花冠は5裂し、筒部は短い。筒部の下の子房には小苞が接している。雄しべは4個。花柱は1個。野に咲く花)





「小さな花をたくさん咲かせる植物は、蜜によって訪花昆虫を引き寄せている例が多い。オミナエシもその例であろう。たくさんの花が時期をずらして咲くので、当たりはずれが少ないシステムになっていることも魅力の1つと思う。」(岡山理大 植物雑学事典)



ヒャクニチソウ - 安城市AS

2019-07-09 17:40:05 | みんなの花図鑑

ハチが筒状花の上に乗っています。ハチは 蜜を食べに来ているのでしょうか?それとも花粉を食べに来ているのでしょうか?
たぶんですが、蜜は花筒(ラッパ)のいちばん奥にあると思われるので、チョウのような長い管をもつ虫にとっては 蜜を吸うのは容易でしょうが、ハチだと 筒をこじ開けなければなりません。





横からみた図。筒状花の一本一本は このように 長いのです。




2種類の めしべの柱頭 が見えます。手前の やや大きめの 2裂した柱頭は 舌状花のめしべ。
その奥の 同じく2裂した柱頭が 筒状花のめしべ。




筒状花のほうは 外側から順に 星形の(5裂した)花冠を毛を付けて咲きだし、開くと雌しべの柱頭が伸び2裂し、その後、柱頭だけがリボンのようになって残るので、外周の 舌状花の雌しべと同じような形になります。





舌状花は 外側から中心部に向かって 順に咲いていきます。全部咲き終わるまでの期間が長いので、百日草と呼ばれます。





手前、まだつぼみの状態の筒状花。中ほど、開花した 筒状花。
後方、花冠を丸めた 舌状花。






トレニア - 西尾市憩の農園

2019-07-09 11:51:16 | みんなの花図鑑

トレニアは アゼナ科(←ゴマノハグサ科)。
学名は Torenia fournieri で
属名は スェーデンの宣教師Olaf Torenの名に因んでいる。
種小名は 「Fournier氏の」の意。




トレニアの花弁は唇形で、上唇は2つに割れ下唇は3つに割れていて、下唇の内側中央にはどんな色の花も同じ黄色の斑紋があります。
トレニアでは5本ある雄しべの1本が退化してなくなり、上側の2本は長く、下側の2本は短く雌しべの基部にあります。





雄しべが花粉を出し終わると長い2本の雄しべが上の方に移動してアーチ状になります。
このあと、隠れていた雌しべが出てきます。





雌しべが2裂して 受粉体制に入るときは、2組の雄しべは 合着して リング状になります。




英名 Wishbone Flower
ウイッシュボーンというのは 鳥の左右の鎖骨が間鎖骨を介して正中部で連結融合して一本の骨のようになったものですが、トレニアの おしべが花粉を出し終わって左右の雄しべが合体したさまが 鳥の wishboneに似ていることによるものです。