マンサク科のトサミズキ。 名前の「土佐」は、自生地が土佐地方の蛇紋岩地帯や石灰岩地帯であることに因んだもの。
蛇紋岩というのは 火成岩のうちでも超塩基性岩であり、 岡崎地方は その逆の、つまり酸性岩である花こう岩地帯です。
トサミズキが蛇紋岩のどういう性質を好んだから自生しているのか分からないのですが、 ここ岡崎地方にもしっかり咲いている(もちろん植栽ですが)ところをみると、 塩基性か酸性かという基準からではないみたいです。
蛇紋岩はよく接触変成岩地帯にも生まれるので、 石灰岩地帯とあわせて、水はけが良いとか、そういう理由からなんでしょうか (´∀`)
よく似た花をつける ヒュウガミズキ との区別点は おしべの葯が赤いことです(ヒュウガミズキは 葯も黄色いのです)。
もうひとつ、 トサミズキのほうは 雌しべが花弁より長く飛び出していますね。
それに、トサミズキのほうが 早く咲きます。 当地でも 今はトサミズキばかり咲きだし、 ヒュウガミズキのほうは つぼみが膨らんでいる状態です。