アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

トサミズキ - 安城デンパーク

2020-03-06 21:41:21 | みんなの花図鑑

マンサク科のトサミズキ。 名前の「土佐」は、自生地が土佐地方の蛇紋岩地帯や石灰岩地帯であることに因んだもの。




蛇紋岩というのは 火成岩のうちでも超塩基性岩であり、 岡崎地方は その逆の、つまり酸性岩である花こう岩地帯です。
トサミズキが蛇紋岩のどういう性質を好んだから自生しているのか分からないのですが、 ここ岡崎地方にもしっかり咲いている(もちろん植栽ですが)ところをみると、 塩基性か酸性かという基準からではないみたいです。




蛇紋岩はよく接触変成岩地帯にも生まれるので、 石灰岩地帯とあわせて、水はけが良いとか、そういう理由からなんでしょうか (´∀`)





よく似た花をつける ヒュウガミズキ との区別点は おしべの葯が赤いことです(ヒュウガミズキは 葯も黄色いのです)。




もうひとつ、 トサミズキのほうは 雌しべが花弁より長く飛び出していますね。




それに、トサミズキのほうが 早く咲きます。 当地でも 今はトサミズキばかり咲きだし、 ヒュウガミズキのほうは つぼみが膨らんでいる状態です。


セイヨウサンシュユ - 安城デンパーク

2020-03-06 11:08:32 | みんなの花図鑑

樹名板に 「セイヨウサンシュユ 'オーレア'」 って書いてあるから、そう題してますけど、よく見るサンシュユとどこが違うんでしょうねぇ (´・ω・)




wikiに 「セイヨウサンシュユ」という項目があり、それによると、分布が違うみたいです: 「ヨーロッパ南部(フランス)からウクライナ、アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、イラン、トルコ、レバノン、シリアにかけて分布する」とありました。 シリアとありますが、地中海沿岸地域と大地溝帯地域のことでしょう。




あと、 サンシュユの樹皮は剥げることがよくありますが、 こちらはそうではないようです。 花のほうは (あまり調べてないですが)特段の違いはないようです。 ごらんのように、 4枚の総苞片のなかに たくさんの小花が入っています。




サンシュユの場合、 ひとつの総苞のなかに 花は 20~30個入っているということでしたが、 セイヨウサンシュユはどうなんでしょ?




花がたくさん入っているからにぎやかですが、一つの花にはおしべが4個しかありません。 まあ、2個しかない花もあるので、比較の問題ですけど。




雄しべの付け根には 蜜があるといいます。こんどは それを撮ってこなくっちゃ (^^)/



ウチワノキ - 安城デンパーク

2020-03-06 08:54:45 | みんなの花図鑑

ウチワノキ(団扇の木)は モクセイ科。 面白い名前なので、花木園で 名札は見ていると思うのですが、いつも素通りしてました (´v_v`)




低木です。花が咲いても、小さくて、はっきり言って迫力がありません。 パラパラと咲いているので カメラにも納めにくいです (´・ω・)




咲き方がレンギョウに似ているので、別名は「白花レンギョウ」。




咲き始めの花は薄紅色で次第に白へと変化する (庭木図鑑 植木ペディア > ウチワノキ)




1919年に韓国中北部で発見され、日本に持ち込まれたものは、1939年に小石川植物園で初めて開花したということである。3月頃葉の出る前に白または淡紅色の花を下向けに付ける。雌雄異株である。蒴果は扁平な円形で、周りが翼状になり、これが団扇の形に似ているところから、ウチワノキの名前が付いた。 (木々の移ろい > 季節の木 > ウチワノキ)