アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ミツバアケビ - 岡崎市HK

2020-03-23 21:01:26 | みんなの花図鑑

雑木林の林縁のハゼノキに ミツバアケビのツルが絡まっていて、その花が咲いていました。
ミツバアケビは 名前の通り、小葉が3枚です。葉には鋸歯があります。
(ちなみに、普通のアケビは 小葉が5枚あります。 ゴヨウアケビも5枚あります。 ゴヨウアケビは ミツバアケビとアケビのハイブリッドなので、小葉が5枚なのは アケビの性を受け継ぎ、葉が鋸歯なのはミツバアケビの性質を受け継いだのでしょう)

ミツバアケビの花は色が濃いです。全身、チョコレートみたいです。
雌雄異花で、中央にあるのが雌花です。




上方が雄花です(まだ開き切っていません)。
中央は雌花ですが、やはり開いていません。




これが 開花した雌花です。 花被も 雌しべもチョコレート色です。
バナナのような形をした雌しべが6房、 先っぽは濡れてます。 普通の花のように 子房と柱頭が独立していなく一体となっているが、機能的には 雌しべの先端のこの濡れた部分が 花粉を受け取る柱頭の役目を果たす部分なのだろう。
なお、アケビは 自家受粉では結実せず、 どこか他の株の花粉を受け取らないと結実できません。




これも 雌花。 雌しべはやはり 6房。 (雌しべの数は 3個から8個と花により数が変化するようです)




こちらは 雄花(の集合体)。 花被片はすぐ剥がれ落ち、 雄しべがむき出しになります。


ヒュウガミズキとトサミズキ - 安城デンパーク

2020-03-23 18:14:56 | みんなの花図鑑

デンパークで ヒュウガミズキとトサミズキが一緒に植わっているところ。
手前の樹高が低いほうが ヒュウガミズキで、 奥の背の高いのが(ピントの合ってないほうが) トサミズキです。
両方とも 淡黄色の花を咲かせます。




「ミズキ」が付きますが、ミズキ科ではなく、 両方ともマンサク科です。 トサミズキに比べると、ヒュウガミズキは 花の連なる数が少なく3~4個と少ないです。
ヒュウガミズキの雄しべは 葯の色も 花粉の色も黄色なので、いつ葯が爆ぜて 花粉が出てきたのか 遠目では分かりません。




ここからは トサミズキ です

トサミズキの花序は 小花が6~8個連なって垂れ下がりますので、ヒュウガミズキより長いのが特徴です。




そして、雄しべの葯(花粉を入れた袋)が赤いのが最大の特徴です。 葯が赤ければ トサミズキです。
ただし 花粉は 黄色ですから、 花の終わる時期は 一つの花の雄しべだけ見ても 区別がつきません。




時期的には、トサミズキのほうがずっと早く咲きだします。 いい加減 トサミズキに飽きてきたころ、ヒュウガミズキが ひっそりと咲きだす感じです (´∀`)