アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

大東茶(タイワンツバキ)‐ 安城デンパーク

2020-03-02 22:53:56 | みんなの花図鑑

大東茶といって、たいていの花は 白いので、 チャノキとよく似ています。




ただし「大東茶」は中国名で、 お茶に用いられるわけではないようです。




「大東茶」で画像検索すると 白色の花ばかりなのですが、 どういうわけか、この株は ヤブツバキのような赤色の花が咲いてます。




彩の花木園 奥には、一般的な 白い花の株があるということですが、あいにく気が付きませんでした。 新型コロナイウルスの影響か、きょうは30分繰り上げて 閉館となりました。



タイワンツバキの花芽と膨らみ始めたつぼみ。 ツバキ や ヤブツバキ のウズラの卵大のつぼみと比べると、小指の先ほどの大きさ



ワビスケツバキ - 愛知県緑化センター

2020-03-02 17:31:45 | みんなの花図鑑

「侘助」と書いて 「ワビスケ」と読む名前のツバキがあります。
いいえ、それどころか
 「椿」と「侘助(わびすけ)」の違いは?
というタイトルの記事があるくらい、椿(ツバキ) と 侘助(ワビスケ)は別物みたいに扱われています。




学名で言うと ツバキの学名は 前回調べたように Camellia japonica でした。
で、 ワビスケ の学名は別にあって Camellia wabisuke といい、独立した存在なのです。
ワビスケ Camellia wabisuke は、わが国原産の「ツバキ(C. japonica)」と中国原産の「チャノキ(C. sinensis)」との交雑種だと考えられています。



侘助(ワビスケ)について少し調べるうちに、 以下のような定義に出会いました。
 A. 「有楽椿」(太郎冠者)の子孫であること。
 B. 「葯」という、おしべの先端の花粉を作る器官が退化して花粉を作らないこと。

上記の侘助(ワビスケ)の定義のうち
 A. 「有楽椿」(太郎冠者)の子孫であること。
は、 読み替えると
 A. ウラクツバキ、あるいはウラクツバキ(‘タロウカジャ’=‘ウラク’)から生まれたものであること
となります。
そうすると、「有楽椿(ウラクツバキ)」とは何ぞや? ということになります (´v_v`)
仕方がないので、少しだけ調べると、
 ウラクツバキ(有楽椿) は 普通はタロウカジャ(太郎冠者)又はウラク(有楽)と呼ばれます。
とか、
 太郎冠者(たろうかじゃ)は侘助椿の親で、織田信長の弟、有楽斎長益が茶の湯で好んで用いた事から「有楽椿」とも呼ばれています。現在でも茶花や生け花として大変人気の椿です。
というようなトートロジーの世界に紛れ込んでしまいます (´・ω・)




で、愛知県緑化センターにあった写真の花は '数寄屋' という品種のワビスケということです、樹名板に書いてありました。

数寄屋(すきや)は小さいながら鋸歯が特徴的な濃い緑の葉を持つ木に淡桃色の花をつけます。 1880年頃には栽培されていた記録が残る比較的古い、江戸椿の代表的な品種です。(写真の椿園「数寄屋の特徴」)



ツバキ(唐子咲き)‐ 安城市BG

2020-03-02 11:06:06 | みんなの花図鑑

こんどは、 面白い形のツバキです。ツバキの特徴である筒状のシベが見られません!




ツバキやサクラやスイセンなど多くの花には 八重咲きがありますが、 八重咲きというのは 基本的に 雄しべが花弁に変化したものなんですって (^^)/




とくに ツバキは八重化しやすく、雄蕊も花弁に変化しやすい形質があるそうです。
八重咲き種のなかでも これは すべての雄蕊が形の整った小花弁に変化したもので、こういう咲き方を 唐子(カラコ) 咲きというそうです。

頭上や左右に髪を残して刈るヘアスタイルを唐子というそうで、中国風の子どもの姿も唐子で、唐子人形や唐子踊りといった言葉もあります。この椿の品種は、唐子の髪型に似ていることから名づけられたそうです。(ブログ・山とバイクと時々お遍路「唐子ツバキ」)





ここからは、 別の株です。




唐子咲きは 先ほどの株の花と同じですが、 もともとの花弁がより大きいようです。