ようやくヒュウガミズキも咲いたので、両者を並べてみました。
最初は 以前から咲いていたトサミズキです。

トサミズキの「トサ(土佐)」は 自生地が土佐(高知県)の蛇紋岩地帯や石灰岩地帯であることにちなんだもの。

トサミズキの「ミズキ(水木)」のほうは 最初、豊年満作を意味する「満木(ミタスキ)」 と呼ばれていたのが、 葉の様子が葉脈が平行に走るミズキの仲間に似ていたことから、 ”ミタスキ”が転訛して“ミズキ”となったという説がよく言われてますが、個人的にはこの説はあまり共鳴してないです。

トサミズキも ヒュウガミズキも 「ミズキ」が入ってますが、ミズキ科ではなく マンサク科の木です。紛らわしい名前を付けたものですね

黄緑色の7~8の花房からなる長い花が枝にほぼ等間隔にぶら下がるように咲きます。
これがトサミズキの大きな特徴のひとつです。

あとよく言われるように、 おしべの葯(花粉を入れた袋)が赤いので、咲き始めは この赤い葯がチャームポイントになって可愛いです(^^)/
つぎに、ヒュウガミズキを少しだけ。

やはりマンサク科で、ミズキ科ではありません。 分布は 本州では石川県〜兵庫県の日本海側、ほかに高知県、宮崎県、台湾に分布(以上、wiki「ヒュウガミズキ」の記述を編集) で、 とりあえず 日向(宮崎県) にも分布はするもの、名前にするほど強い関連は無いようです。

一つの花の大きさは トサミズキとあまり変わりませんが、 穂状花序に付く花は1〜3個程度と短いので 花序としては小さく見えます。

ヒュウガミズキの葯は黄色いので、葯のときも それが割れて花粉を出した時も黄色です。シベが赤の時代がありません。
トサミズキに比べ、樹高も低いことが多く、 下から見上げて青空をバックに撮影することがなかなかできません!