アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アオモジ - 愛知県緑化センター

2020-03-27 20:08:41 | みんなの花図鑑

緑化センター実習園内と その周囲の雑木林のアオモジが とうとう開花しました (^^)/




この大豆を重ねたような丸い球が アオモジの蕾です。 この蕾の状態が長かったですねぇ、 JA産直の園芸コーナーで切り花として売られていたのは 1月の中旬でしたものねぇ






アオモジはクスノキ科の落葉小高木です。
アオモジとよく似た花が咲く木に、 クロモジ、 ダンコウバイ、 アブラチャンがあります。
アオモジだけ ハマビワ属で、他は皆 クロモジ属に属します。




このあたりでは アオモジが多いのですが、 緑化センター(豊田市) で このアオモジの写真を撮っていたとき 名古屋から来られた方が「あの~、それは何という木ですか?」と尋ねられました。




私 「アオモジといって クスノキ科の木で クロモジなどの仲間です。」
尋ね人「あぁ、爪楊枝の クロモジですか、 クロモジなら 瀬戸や犬山のほうでみたことがあるんですが」





「なるほど~ 同じ愛知県でも、 三河と尾張では 多少、植生が違うんでしょうねぇ
この辺では クロモジ 見たことありません」
そのときは、そう言って、別れたものの 気になって調べたら 愛知県緑化センターにも クロモジ ありました~~~ (´∀`)



カエデ - 岡崎南公園

2020-03-27 11:01:22 | みんなの花図鑑

各地のカエデの花が咲きだしました。 イロハモミジとかハウチワカエデとか・・・ 種類は分からないのですが、 雄花が咲いています。





カエデ類の花は雌雄異花で、 一つの株に 雄花が先に咲き、花粉を放出し落下したあと、少数の雌花が咲くタイプと ・・・




雌花が先に咲いて他の株の花粉を受粉し、柱頭がしおれてから、雄花が咲くタイプとがあるようです。




この株は どうも 雄花先熟のタイプのようです。いまは 雄花ばかり目立ちます。




多分もう少ししたら、翼果の形をした子房を持った雌花が咲きだすと思われます。


アオキ(雌花) ‐ 安城デンパーク

2020-03-27 07:46:46 | みんなの花図鑑

アオキの花の観察、第2回は 雌花 です。
この雌株、赤い実が生っていて 同時に 花が咲いています。




昨年3~4月に咲いた花が結実し、12月~2月ころ赤くなります。ところが、この実あまりおいしくないと見えて 鳥がなかなか食べてくれなくていつまでも木に残っています。 で、いま3月になると 今年の花が咲いて 両者が 別の枝で ご対面というわけです。




さて果実になるためには、雌株だけでは不十分で、近くに雄株がないと 結実しません。 この雌株は鉄砲山(以前からあった雑木林の丘)で撮ったものですが、前回の雄株は ここから100mは離れた場所にあります。




ハエや蛾やアリが 雄花の花粉を運んでくれるおかげで受粉するわけですが、媒介昆虫が アオキの雄花に留まった後 100m離れたアオキの雌花に飛来する確率は そう高いとは思えません。 たぶん もっと近くに 別の雄株があるのでしょう。(未確認)




アオキの雌花は、4枚の花弁の中に緑色の花盤があるところまでは 雄花と同じですが、 雌しべが立ち上がっています。
抹茶色をしたゼリー菓子のようです (^^)/




花弁の上にあるのは 柱頭と花柱部分です。 子房は 花弁より下に、同じ抹茶色をして、あります(子房下位といいます)。




花弁の赤紫色をした内側は よくみると舌のようにざらついています。