アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

キブシ - 安城デンパーク

2020-03-11 17:34:17 | みんなの花図鑑

キブシは 「木五倍子」と書き、キブシ科キブシ属に属する雌雄異株の落葉低木です。 キブシのフシ(五倍子)とは ヌルデ(ウルシ科)の木のことなんですって。




このキブシは、正確には 「覆輪キブシ」ということです。
葉が出る前に淡い黄色の花を垂れさげて咲かせます。 枝に近いほうから咲いていくようです。




キブシは雌雄異株です。
雌雄の花は外見での区別は難しいとあります。
雌花は花穂が短く、雄しべは退化しているといいます。 この花は 雄しべがはっきりしているので雄花の咲き始めでしょうか。
といっても、中央にある雌しべの柱頭は大きくはっきりしています。




こちらは だいぶ咲き進んだ花穂の雄花です。




雄花序は長く、雄花は淡黄色、雄しべは8個、雌しべは雄しべより少し短い。(樹に咲く花)
雌しべもちゃんとあるのですから、雄花というより 両性花 といったほうがよいかもですね。



セイヨウツゲ(ボックスウッド)‐ 自宅

2020-03-11 13:22:35 | みんなの花図鑑

セイヨウツゲは我が家では 植えたとき教えてもらった名前で「ボックスウッド」と呼んでいます。 うちのは垣根用で高さ60cmくらいしかありません。
花期が今どきで 木の中では早いんですね




ミントの仲間みたいな、段々に、房状に花をつけます。 密集ぶりがすごいです (^^)/




ピントがあってませんが、早春なので、アブやハエが集まってきます。




エメラルド色? をした寒天みたいな雌しべの柱頭の周りに、白い花糸の雄しべが伸びているのが分かります。




一つの雌しべの周りに3本の雄しべがあって これで「雌花」ワンセットなんだそうです (@_@)


ピスタキア改めオステオメレス - 安城デンパーク

2020-03-11 09:07:10 | みんなの花図鑑
この記事は 当初「ピスタチア・レンティスカス」(初出 : 2019-5-13) の名で投稿していたものです。 ここに掲げる写真を撮った当時、樹名板がなく、木の名前が不明だったので、デンパークさんに問い合わせて、最終的に 「ピスタチア・レンティスカス」と決定し、投稿してました。
ところが、ごく最近、 あらたに樹名板が設置され、ピスタチア・レンティスカス(ウルシ科)とはまったく別種の木の名前「オステオメレス シュウェリナエ(バラ科)」の名前が記載されていたのです。
とりあえず、 タイトルを変更し、当初記事はそのままで、 その下に <追記>を付け加えることにします。

------------------ 初 出 記 事 (2019-5-13) -------------------


デンパークで最初この木を見たとき、葉っぱを見てツゲの仲間かなと思ってデンパークさんに問い合わせたら、「ピスタチオ」というお答えをもらい、ビックリ!





私は 食べるピスタチオ・ナッツの木をシリアで見ています。

ピスタチオ - シリア・アレッポ近郊

その木とは 樹形も葉の形も全然違うので、何かの間違いだろうと、すぐ再問合わせしました・・・




こんどは 詳しいコメントをいただきました。↓
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ピスタチオにつきまして、下記をご参照ください。
(おそらく品種が異なるのではないかと思われます。)

■デンパークの品種

Pistacia lentiscus(ピスタチオ レンティスカス)
地中海沿岸原産
高さ5m以下の常緑低木

・ピスタチオは属名でウルシ科の植物
10種程度の種があり、分布も広い
落葉または常緑性で高木から低木まである
雌雄異株です

・ナッツの食用種以外にも、薬用や香料として世界的に広く栽培普及している
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食べるピスタチオも このピスタチア・レンティスカス も、ウルシ科の木だったことに ビックリです。
調べたら、秋には 紅葉がきれいで、ノブドウみたいな実がぶら下がる カイノキ もウルシ科だったんです(←3度目の ビックリ)

カイノキ - デンパーク




ネットの写真素材のサイトに 小粒の真っ赤な実をつけた写真素材があり、このコメントに ↓こう書いてありました
「赤い漿果を持つ常緑低木です。ピスタキア属 lentiscus。ギリシャ」




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<追記> 2020-3-11
最初 教えてもらった ピスタチア・レンティスカス(ウルシ科) もそうでしたが、修正された 名前「オステオメレス シュウェリナエ(バラ科)」も マイナーな木のようですね、検索しても なかなか 記事がヒットしません。
検索してて分かったことは この木は 「シセンテンノウメ(四川天の梅)」として出回っているらしいということです。
こんな記事がありました:
しせんてんのうめ(四川天の梅) バラ科
 分類:木・常緑
 学名:Osteomeles schwerinae
 別名・別読み: オステオメレス・シュウェリナエ
中国南西部と台湾が原産。花は梅に似るが、鳥の羽のように小さな葉が並んで付き、梅のイメージとはかなり異なる。名前は小さな梅の花を天の星に見立てたもの。筑波実験植物園では学名のオステオメレス・シュウェリナエの名前が付いている
(以上、四季の山野草「シセンテンノウメ」の解説より)

そこに、初出時の花とそっくりの花が載っていますが、現在は 花は咲いていません。一部 赤くなった葉がキレイでした ↓