
雌雄異株の樹、こんどは アオキの花を観察してみましょう。 第1回は 雄花です。

アオキの学名は Aucuba japonica。
直前の ヒサカキの学名同様、 種小名に japonica が使われています。
アオキには 広義のアオキと狭義のアオキがあるらしく、 分布を見ると、「[アオキ(広義)] 北海道南部〜沖縄の照葉樹林内に多いが、明るい雑木林や植林地にも生える。」
アオキ(狭義)も「東北〜四国東部に分布。」(松江の花図鑑) とあります。

もっとも 分布に関しては「 ・関東以西の山地や林内に広く分布するミズキ科の常緑低木。」(庭木図鑑 植木ペディア「あおき」) とする記載もあります。

いずれにしても 「もっとも日陰に強い庭木として知られ、家の北側など条件の悪い場所に使われることが多い。」(同上)

「雄株の花序は大きく、花の数も多い。雄しべは4本で、雌しべの痕跡がある。」(樹木図鑑「アオキ」)

花弁は 通常4枚あり、紫色をしていることが多いです。
中央に緑色の花盤があります。 雌しべの名残りです。
雄しべは 4本あります。 葯は小さいです(控え目です)。
アオキは 雄花も雌花も 花弁内側の紫色と花盤の緑色の対比が美しいです。