アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

コマチフジ ‐ ハーデンベルギア属

2021-02-01 18:00:00 | みんなの花図鑑

和名のコマチフジ(小町藤)よりは 属名の「ハーデンベルギア」のほうが、最近は、一般的ですが・・・




タイトルにわざわざ「コマチフジ」のほうをもってきたのには理由があります。




勘のいい方はお分かりのように、ハーデンベルギア(Hardenbergia)は この花の属名なので、この花の名前は Hardenbergia violacea が適当なのです。
でも、ハーデンベルギア・ビオラケアでは 長すぎるので ならば 和名で「コマチフジ」で行こう!というわけです (^^♪




マメ科の典型的な蝶形花です。




西尾市憩の農園の陳列棚には 紫と白のコマチフジが必ず一緒に並べられています。




蝶形花の花弁は 一番奥の大きいのが「旗弁」、
その手前の前に出ている柏手を打ってるようなのが「翼弁」、
そのなかに船の形をした「舟弁」があります。
舟弁の中に おしべとめしべがあります。
旗弁は ポリネーターの虫を呼ぶためにあります。旗弁のかたちは丸いのがふつうですが、上の画像では晩年にはさらに広がってフレアのようになっています。

ハナキンポウゲ - ラナンキュラス属

2021-02-01 10:11:57 | みんなの花図鑑

西尾市憩の農園へ行ったら、1月末で 花の特売をやってました。きれいな花が 1割から3割引き (^^)/




この可愛い花、園芸コーナーでは「ラナンキュラス」という名前で出ていることがほとんどです。




でも、タイトルに 「ハナキンポウゲ」としたのには 前回学んだように こんな事情があったからです。

ラナンキュラスはキンポウゲ属(Ranunculus)の総称で、本種にはハナキンポウゲという和名があるため、属名ではなく 「ハナキンポウゲ」と呼んだほうが良いでしょう。




ハナキンポウゲの学名は Ranunculus asiaticus





学名解説を読むと
Ranunculus rana(蛙)の意のラテン名。Pliny によってこの属の植物に付けられた名で,水生の種類が蛙の沢山棲んでいるような所に生えることから付いた。
とあります。





また、種小名の asiaticus は 「アジアの」の意だそうで、ハナキンポウゲの原産地が主として西アジアであることを表しているようです。





ラナンキュラスの魅力は、なんといっても花びらの繊細さ。薄紙のような花びらが幾重にも重なりあい、つぼみの頃はゴルフボールくらいのサイズだった花が、満開時にはその3~4倍の野球ボール以上のサイズになる花姿は見事です。(LoveGreen「咲き方がユニーク!変わり咲きのラナンキュラスをご紹介」)