復刻バスのそばでポーズを決める観光局のマスコット、オ―ション([中央)と元バスガールたち
(台中中央社)台湾の中央部を東西に結ぶ自動車道「中部横貫公路」が今月で全線開通60年を迎えるのを記念し、台湾初の高級長距離路線バスとして知られる「金馬号」をモデルにした復刻デザインバスが運行される。交通部(交通省)観光局は6日、記者会見を開いて車両をお披露目し、かつての思い出を呼び覚ましてほしいと呼び掛けた。
金馬号は、台湾各地の公道を管轄する台湾省公路局(現公路総局)が1950年代から80年ごろまで導入していた大型バス。リクライニングシートや飲用水、扇風機などを備えており、最も乗り心地が良い車種として親しまれた。
復刻車両は、同局参山国家風景区管理処が、公路総局や台中市政府、地元バス会社などの協力を得て、同公路沿いにある山あいの温泉地、谷関と標高約2000メートルの景勝地、梨山(いずれも台中市)を結ぶ路線バスを利用。同公路が開通60周年を迎える9日に初運行される。運行期間は年末までの予定。